2019/08/04

ヒグチユウコのボリス雑貨店訪問

以前、芦花公園の世田谷文学館まで「CIRCUS」というヒグチユウコの企画展を見に行ったことがある。
その時、職員から、渋谷の神宮前のボリス雑貨店のことを聞いた。
ヒグチさんが経営されている妖怪のアートショップだというが、神宮前なら私が通っているワイン教室(キャプランワインアカデミー)のそばなので、寄り道をして一度見に行こうと思っていた。


ボリス雑貨店


ヒグチさんの店は神宮前の入り組んだ住宅街の一角にあった。
これはGoogleMapを見ながらでないと、見つけるのが難しいかも。
1階がボリス雑貨店、2階がギャラリー。
しかし、残念だがこの日ギャラリーは休みで、私は1階のショップの引き戸を開けた。

ガラッと開けるとめちゃくちゃ涼しかった。
店内は空いており、私はひととおり商品(作品)を見て回ったが、ギュスターヴ君のグッズ、その他の妖怪キャラのグッズはどれもなかなかのお値段である。
私は何を買おうか迷ったが、ここは素直に、ヒグチユウコのサイン入りの画集を2冊購入することにした。


ヒグチユウコの画集「サーカス」「バベル」


おや、向こうの方には、ヒグチさん以外の画家が描いた妖怪の絵が展示されている。
なるほど、いろいろな妖怪が棲みついているのだな。
あるいは、コラボ企画かな?
それにしても店内は陽当たりが悪い。
昼間なのにやや薄暗く、マンガのスクリーントーンのようなものが全体に効いており、エアコンが効きすぎており、うすら寒い。

ああ、これって演出なのではないか?
私は、さながら明治神宮前の妖怪センターを演出している、と思った。


三井記念美術館「日本の素朴絵」


ところで、妖怪の作品は、最近の三井記念美術館の企画展「日本の素朴絵」で見かけたばかりである。
この展示会は、日本のキャラクター絵画を取り上げたものだが、いまはキャラクターというとマンガとアニメを思い浮かべる人が多いだろう。
しかし昔は、キャラクターというと神様と妖怪のことだったという。
つまり、日本の素朴絵とは、日本の神様と妖怪の「キャラクター性」に着目したもので、それがデフォルメされて「素朴」だ、ということだと思うが、例えばお地蔵さん、エンマ大王、七福神などが思い浮かぶ。


三井記念美術館「かわいい琳派」


まあ、昨日の話はこれくらいにして。
今日は久しぶりに家で過ごし、夕方、駅ビルまで買い物に出かけた。
駅ビルの書店で妖怪の絵本を買った。
これは今夜、姪っ子たちが一泊するため、寝室で読み聞かせ、寝かしつけるための本なのである。


ぬいぐるみ


そしてその帰り道、私は駅ビルのスターバックスでチョコレートフラペチーノを飲んだ。
ふと思ったが、このスタバの緑のロゴマーク、これはアメリカの妖怪の素朴絵のようにも見える。
まあ、いろいろな妖怪を見れば、真夏の夜も少しは涼しくなるのではないだろうか。


スタバ