2020/10/31

人生100年時代、他人の失敗談から学ぶ?? それとも、自分で失敗して学ぶ??

こないだ書斎をきれいに片付けた。
そのとき、1年ぶりに名刺を整理した。
紙の名刺はファイルブックに保管し、溜まってきたら一部を処分するのだが、今回の処分候補の名刺の中にDさんの名刺があった。

そういえばDさん、いま、どうしているかな、と思い、名刺の住所をGoogleで検索した。
が、雑居ビルの一室はすでに空き物件。
新型コロナウィルスの蔓延以降、彼とは音信不通なのだ。

私は彼のことを思い出してみた。
彼とはビジネスの交流会で知り合ったのだが、私よりも10才以上年上で、当時、ビルメンテナンス会社の社長だった。
都内の居酒屋で何度か飲んだが、彼は典型的なアルコール依存体質であった。
私の前で浴びるほどの酒を飲み、トイレに行ったまま戻らないこともあった。
また、いつも体調が悪いとぼやいていた。






「ぼくが上京してきた頃はバブルの絶頂期でした。」
「そうですか。」
「バブルなら毎晩、パーティーですよ。」
「そうでしょうね。」
「だから当時、ぼくは仲間とイベントの企画運営会社を始めたんです。」
「おお、いいですね。」
「でも失敗しました。たとえバブルでも、パー券で儲けるのは難しいんですよ。」
「な、なるほど。」

また、彼はこんなことも言っていた。
「バブルといえば株式投資ですよね。」
「まあね。」
「今と違って、当時の日本株は何でも上がったんです。うん、今ではまったく考えられないことなんだけど、買えばものすごく上がった。シロウトでも簡単に儲かった。でも、バブル崩壊で株価が大暴落して、それはもうあっという間の出来事でね、ぼくも仲間たちも大損しちゃいましたけどね。」
「な、なるほど、、、」

いくら損したのかは聞かなかった。
が、彼はこんな感じで、お酒が入ると私に様々な人生の失敗談を話してくれた。
バブル崩壊で大損した後、彼は職を転々とし、苦労があったようだ。
そして数年前、名刺の会社を起業し、そこそこうまくいっているという。
しかし、働きすぎで、1日のほとんどがデスクワークで、肩こりと疲れ目と頭痛がひどい、こればっかりは医者にいっても治らない、といっていた。
なるほど、彼が酒を飲むのは、肩と目と頭の血行をよくするための民間療法なのかしら。

さて、ここからは唐突な話だが、彼の最も重要な打ち明け話を少し話そう。
実は、彼は癌なのである。
医者から余命宣告を受けている。
数年前、余命数ヶ月と言われ、手術をして助かったものの、退院後は再発を心配する日々という。
そろそろ再発の周期に来ている、再発が判明したら、いよいよ自分の人生が終わる。
彼はビールのジョッキを眺め、死ぬ前に故郷に帰りたいと言ったが、彼は長男ではないため、居場所がないそうだ。
そして数ヶ月後、彼から不意のメールが来て、やはり再発したので~と簡単な報告が書いてあった。
それっきり音信不通である。

ええと、この名刺、どうしよう、、、
大事に保管しておいてもしょうがない、シュレッダーにかけよう。
ただ、今は便利なことにスマホのカメラがあるので、Googleのフォトスキャンで撮影してから処分した。
癌が再発し、その後、事務所が空き物件になったから、彼はもう死んだんだと思う。
いやいや、彼ほどしぶとい男なら、何だかんだいって、今夜もどこかの居酒屋で飲んだくれて愚痴っているのかもしれない。
できればそうであってほしいのだが、いずれにせよ、彼は平穏無事に、故郷へ帰れたのだろうか。


2020/10/26

終末医療の専門医

10月最初の週末、アミュゼ柏(柏市の公共施設)で緩和ケアの講演会があった。
講師は地元の病院に勤務する緩和ケア専門の精神科医で、国立がんセンターの緩和ケア担当医だった先生である。




アミュゼ柏


緩和ケアのことをホスピスケア、緩和ケア病棟のことをホスピスと言う。
それは余命宣告された末期がん患者向けの終末医療を想起させるが、必ずしもそれだけに限定されたものではない。
例えば鎮痛剤が効かなくなり、ガンの痛みがひどくなっている場合でも、緩和ケアの対象にはなるのだそうだ。
しかし、緩和ケアはそれほどニーズがないのだという。
患者が緩和ケアを訴えると主治医は治療を頑張りましょうといい、主治医が緩和ケアをすすめると患者は自分はまだ元気で死ぬと決まったわけではないと言い張るのだそうだ。
ああ、なるほどなと思った。

しかし、先生のはなしだと、そういう硬直的な考え方ではなく、意地を張って痛いのをギリギリまでがまんしてもしょうがないでしょう、ということであった。
そりゃそうだなと思った。
私なりの理解としては、緩和ケアもまた、患者の病気を治すこと以外の病院の価値である。
しかし、それがまだ病院の価値として十分に理解されているとは言えないのである。
今後、長い時間をかけてそれが理解されるだろう。
そうなると病院のあり方が根本的に見直されることになるだろうし、そこに新しいビジネスチャンスなどもあるかもしれない。

さて、講演会の最後に参加者から質問があり、安楽死の話題となった。
最近、医者が患者を安楽死させて逮捕された事件があり、先生は少し気の進まないような感じで話してくれた。
先生ははっきりと言わなかったが、安楽死には反対のようであった。
緩和ケアの精神科医なら安楽死に賛成かと思ったら、まったくそうではなかった。
しかし、先生のはなしを聞くと、安楽死に賛成する風潮が安易だと思えるのだった。
安楽死を認めると、安楽死が認められるための条件が作られるわけだが、その条件をみたすかどうか、つまり患者を安楽死させるかさせないかは現場の医師が判断することになる。
だが、現場の医師としては、人殺しの判断を自分たちにさせないでほしい、ということなのだ。
この判断はふつうの人間が背負うには荷が重いし、人の命を救いたいという医師の使命感にも反しているのではないか。
先生は緩和ケアの専門医で、患者側の安楽死を望む気持ちがよく分かるのであろう。
なので、先生は多くを語らず説明不足で終わったが、かえって私はその答え方にとても納得し、先生の誠実さを感じたのだった。

2020/10/24

(第2部)セミナー講師をしてみたい











コロナが少し沈静化したので、最近はまたABCクッキングに通っているが、こういった料理教室やワークショップはいろいろあって大変だと思う。

数ヶ月前の話になるが、8月は県南生涯学習センターの講師養成講座に通っていた。
生涯学習センターの講座というと気軽で簡単なものと思いがちだが、、、実は、私もそう思って行ったのだけれども、それほど気軽でも簡単でもなかった。
回数も多く、コスト管理やマーケティングについても専門家から学ぶ機会があり、本格的な内容。
職員に聞くと毎年人気の講座で、今年は新型コロナウィルスの影響で申込者が激減したため、締切ギリギリに電話で申し込んだ私でも間に合ったようだ。
ここで、セミナー講師は会場に行って喋るだけでお金がもらえる、というのは安易な考え方だと思い知った。
自主企画講座の場合なんかは特に、事前準備や雑務があり、かなり大変だというのだ。






最も印象に残ったのは、第1回目の受講生の自己紹介の時間。
そのとき私が感心したのは、それぞれやってみたい講座があって自己啓発で参加したわけだが、誰1人としてやってみたい講座の内容がかぶっていないことだった。
ああ、すごい!!
現代人は無個性、などと安易に論ずる批評家や学者もいるが、そんなことはない。
やはり1人1人に個性があり、希少性のようなものがあるのだな、と私は思った。

さて、今日は帰宅時にポストを探ると講座で知り合ったYさんからの封筒が届いていた。
最終日の帰りに受講生4人でお茶をしたのだが、Yさんが財布を忘れたため私が代金を立て替えたのだ。
郵便代がもったいないので送らなくていいですよとメールをしたら、もう送りましたというのだが、ずいぶん早く届いた。
封筒をあけると500円玉の入ったかわいらしい紙袋のほかに、お礼の手紙が入っていた。

講座でYさんを見たときは、どこにでもいる気さくな女性だと思った。
が、話してみると意外にも、茨城県内でご活躍の先生だった。
彼女は社労士兼FP(ファイナンシャルプランナー)で、主に茨城県内で資産設計セミナーと終活講座をするセミナー講師である。
そんなすごい先生が、どうして講師養成講座にいたのだろう??
講師養成講座の担当職員にこっそり聞いてみると、実は以前も参加したことのあるリピーターさんですよ、といわれた。
ええと、現役講師なのに講師養成講座の常連とはどういうこと??
もしかして、講師なのに喋るのが苦手で、リピーターなのかしら??

まあ、その話はともかく、世の中には、実は私服警官だったということもあるし、実は18歳未満だったというオチもある。
なので、人は見かけによらない、というのは正しいと思った。
そのYさん、最近は資産設計セミナーの講師を頼まれることが多いという。
日本は高齢化社会で、莫大な財政赤字を抱えており、老後の不安が増している。
資産設計セミナーは、トレンドなのだろう。

さて、私も茨城県の大井川知事のハンコの押された修了証をもらったことだし、Yさんのようにセミナー講師をしてみたくなった。
現在その準備中である。

2020/10/19

(第1部エピローグ)ついに、WSET3試験合格

先日は、新聞社のFさんと一緒に料理教室に行ってきた。
彼は家で料理なんてしないというが、私が誘うと、興味はないが時間はあるし、職場から近いので~といって、コレド日本橋のABCクッキングの体験レッスンに参加した。
私たちは肉じゃがを作ったが、なんと、彼は食後にその場で入会してしまった!!
帰り道、今日は料理だが、次は一緒にワインでも飲みに行きましょう、と話して別れた。


ABCクッキング、肉じゃが




そういえばワインというと、、、新型コロナウィルスでワインバー計画を無期限延期として以来、長い間、WSETの試験とワインバーのことを書いていなかった。
今日はそのことを書こうと思う。
まず、ワインバーのことであるが、新型コロナウィルスと飲食業界の今後の状況を見ると、無期限延期の方針にまったく変更はない。
まあ、「急がば回れ」ということでもある。




次に、WSETのワインの試験のことである。
この試験は半年ごとに実施されるのだが、昨年10月の試験は台風により延期となり、今年4月の試験は新型コロナウィルスによる非常事態宣言で二期連続の延期となった。
その後、感染者数が落ち着き、7月末に私は都内で試験を受けたが、合否の結果はいつ出るか分かりませんと言われた。
というのも、イギリスではまだ新型コロナウィルスが大流行していて、ロンドン本部の業務が停滞しているためであった。
まあ、「果報は寝て待て」ということである。

試験結果の通知は、9月になっても一向に届かなかった。
私は8月に土浦の県南生涯学習センターで講師養成講座を受けていた。
そのことはすでに書いたとおりだが、この当時、私はワイン講座を開講するつもりでいた。
だから、9月を過ぎても通知が届かないとなると、私は今期のワイン講座の開講を断念せざるを得なかった。
こうなるともう、試験結果のことを気にしてもしょうがないので、あまり気にしくなった。
10月に入ると、すっかり忘れてしまっていた。
が、ようやく、ワインスクールから1通のメールが来て、合格しましたと書いてあった。
まあ、「忘れた頃に何とやら」ということである。

ただ、資格証明書がロンドン本部からまだ届いておらず、届き次第、郵送するが日程は不明と書いてあった。
受かっていたのでとりあえずホッとしたが、それからまた1ヶ月以上待つのかと思っていた。
しかし、早速先週末に、大きな封筒が届いた。
開封すると、通知書と資格証明書、グリーンのピンバッジが入っていた。
まあ、他に入れるものがないとは思うが、たったこれだけである。

さて最後に、WSETのワイン認定資格とはどのようなものなのかを解説しておこう。
ワインの資格というと、日本ソムリエ協会の認定資格のソムリエを思い浮かべる人が多いと思うが、確かにソムリエとは違い、WSETの認定資格は日本ではあまり知られていない。

WSETは、ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関です。 ワイン産業をサポートする英国のワイン商組合『Vintners Company』により1969年に創設され、現在では世界70カ国でWSETの教育組織が運営され、年間約95,000人が認定試験を受験するなど、国際的に認められている認定資格です~中略~Vintners によって定められた認定資格は4つに分かれ、初心者からワイン業界のプロフェッショナルまで、幅広く対応できるよう設定されています。 その中ではLevel2が日本のソムリエ資格と同格と言われています。


WSET


Q.
WSETとソムリエの資格の違いは何ですか?

A.
WSETの資格はワインを含むアルコール飲料を“流通から見た評価”という観点でスタートしています。例えばワインについていえば、フランスに限らず全世界のワインを幅広く学んだ結果を試験で判定します。世界に通用するワインの国際資格であり、生産・流通・小売・サービスというワイン業界のあらゆる分野に従事する方々だけでなく、一般愛飲家も対象としています。一方、日本ソムリエ協会は日本でのワインの普及と食文化の向上を目指して発足しました。当初は飲料業界に従事する方々を対象とした『ソムリエ資格』のみでしたが、現在では一般愛飲家向けの『ワインエキスパート資格』があります。 


Q.
飲食店に勤めている場合は、どの講座を受講すれば良いですか?

A.
お勤め先が求めるレベルによって異なりますが、一般的なホテルや飲食店などはLevel1の知識で十分と考えられます。Level2は一般的に日本ソムリエ協会の『ソムリエ』『ワインアドバイザー』『ワインエキスパート』と同等の資格といわれています。Level3を取得した場合、専門的な深い知識があることを証明できます。 


以下、WSET3に関する私の補足である。

・Wine and Spirits Education Trust(WSET)とは、ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関
・WSET3の正式名称は、Wine & Sprit Education Trust Level 3 Award in Wines
・WSET3は、最上位ディプロマ(Diploma)に次ぐワインの認定資格
・ディプロマは超難関で、ワインそのものの深い知識、ワインビジネスの専門知識、テイスターとしての資質、ワインの評価能力を有することの証明

WSET3はディプロマには到底及ばないが、それでも通学で半年程度の授業がある。
毎回の授業で、カリキュラムにのっとり、50種類以上のワインを評価する。
試験は半日がかり。
マークシート式、記述式、テイスティング(実技)の3項目からなる。
なので、WSET3を受験して落ちてしまうソムリエの方も多くいらっしゃるようである。

WSETではふつう、Lv1⇒Lv2⇒Lv3と順番に資格を取るため、WSET3の受験生はワイン業界のプロばかりになる。
実を言うと私はディプロマを受けてみたいのだが、ディプロマは英語の試験のみで、日本人の私にはちょっとハードルが高い。

というわけで、私は日本語で受けられる最高ランクのWSET3を何とか取ることができたのである。
紆余曲折を経て、台風と新型コロナウィルスを乗り越え、たったこれだけのものをようやく手に入れたのだなあ、と、少しは感慨深く思う今日この頃、Fさんの友人が翻訳したというワインの書籍を購入して読んでいる。
なお、本書の著者シャンシスロビンソン(Jancis Robinson)は、WSET3教本の巻頭に推奨の言葉を寄せている著名なワインジャーナリストである。


ジャンシスロビンソン「ワインの飲み方、選び方」


ようやくワインの資格を取得したので、ブログタイトルは、Let's Have Tea Together⇒Let's Drink Wine Togetherとなりました^^

2020/10/18

おいしいラーメン、まずいラーメン

きのうは、日本芸術文化振興会のPD(プログラムディレクター)のN先生の研修があり、その帰りに埼玉県立近代美術館に立ち寄った。
この美術館は北浦和公園の中にあり、北浦和駅から歩いて5分もかからない。
以前、ぐるっとパスで企画展だけを見たことがあり、その時に常設展(MOMASコレクション)がたった200円だということを覚えていた。
今日は、たった200円でどんな作品を見られるのか楽しみにしていた。




埼玉県立近代美術館常設展示ジョルジュルオー


ルノワール、クロードモネ、ポールシニャック、ジョルジュルオー。
しかし、常設展示場は予想外に小さく、展示数も少なく、20~30分で見終わった。
よく言えば少数精鋭だが、何というか、やはり、200円の常設展だった。
まだ屋外展示場に彫刻作品が何点かあったが、外は雨でおまけにかなり寒く、見に行かなかった。


埼玉県立近代美術館


私は気を取り直して、2階の企画展の方を見ることにした。
「今日みられる椅子」、なるほど、椅子は展示作品なので座れませんというニュアンスである。
しかしいつもと違い、なぜかこの企画展は無料だった。
無料の企画展とは珍しい。
しかし、展示されている椅子はどれもユニークであり、見ごたえがあるものばかりだった。
座りやすさという点では、大半の椅子は問題がありそうだが、ロッキングチェアー、JRの駅のホームの椅子など、おなじみの椅子もある。

さて、出る前に私はちょっと美術館の中を歩いてみた。
外観はかなり大きな建物で、ロビーも広々としている。
なのに、どうして常設展示場があんなに小さかったのか、そこがどうも納得できなかったからである。
ただ、歩いてみると、この美術館の建物は案外小さいのだった。
何かアンバランスな気がしたが、建築家ではない私にはよく分からなかった。

美術館を出て、私はお昼を食べることにした。
私はラーメンマニアではないが、ラーメンの食べ歩きは大好きである。
今日はおいしいラーメンが食べたかった。
北浦和駅から公園まで歩き、交差点の横道のラーメン屋が最もおいしそうに見えたが、「準備中」だったので先に美術館に入った。
しかし、帰りに見に行ったらシャッターが半分おりていて、「準備中」が「閉店」になっていた。
あれ、おかしいな、、、さっきは「準備中」で、いま「閉店」というのは明らかにおかしい。
準備をして閉店をしないでほしいのだが、閉店の準備をしていたのだろうか。
だが、閉店の準備なら、「準備中」ではなく、最初から「閉店」の札を吊るすべきである。
もしかして新人のアルバイトが間違えて吊るしたのかしら??
しかしまあ、終わったものはしょうがないので、とりあえず別のラーメン屋を探して入った。

最後に。
いちいちラーメンのことを書くと長くなるので書かないが、おいしいラーメン(写真参照)なら言うことがない。
だが、まずいラーメン屋だと本当に始末に負えない。
なぜなら、そばやうどんと違い、ラーメンはこってりしているため、食後に胃腸の調子が悪くなったり、最悪の場合は電車の中で気分が悪くなってしまうからである。
あのラーメン屋、あそこはまずかった。
もう本当にそれだけ。
以下の写真のおいしいラーメンは上から順に、俺流ラーメン塩(渋谷)、一点張り(赤坂)、ラーメンはやし(渋谷)。


俺流ラーメン塩


一点張り


はやしラーメン、渋谷

2020/10/08

「老人」×「トータルソリューション」

14日から幕張メッセで病院フォーラムがあり、私の手元には郵送された招待状がある。
なぜか私の招待状はVIP。
今回の特別講演の登壇者は相澤病院理事長の相澤孝夫先生である。
私はこれを聞こうと思って同フォーラムに申し込んだのだが、急遽用事で行けなくなった。
ただ、実は以前にも一度、相澤先生の講演を聞いたことがあり、その時の資料を読もうと思い、書斎のファイルから引っ張り出した。


慶應MCC夕学五十講相澤病院理事長の講演会


これは、2019年1月29日の「夕学五十講」の時のものである。
夕学五十講とは、これまでも何度かブログに書いたように、丸の内の慶應MCCの講演会のことである。
この日は友人と一緒に聞きに行き、帰りは寒いのに椿屋カフェ(椿屋茶房)で冷たいパフェを食べた。
椿屋は、女性店員がメイド喫茶のメイドさんみたいだ、そんな話題にもなったが、テーブル上に置かれた花椿マークの入ったグリーンの帽子もしゃれている。


椿屋カフェ


椿屋珈琲


まあ、それはさておき、私は来週の講演会を聞けないので、以前の講演内容をブログに書き記して思い出してみようと思う。
おや、病院フォーラムのチラシを見ると、ホリエモンも登場するのだね。
今回、ホリエモンは予防医療のNPO法人の関係者として、予防医療の重要性について講演するようだ。
そして相澤先生もまた、予防医療は重要だと語っていた。
昔の医療は、患者が来院すると治療をして帰ってもらうだけだったが、それだと現在の大病院はもう経営が成り立たない。
そこで、治療の左と右、つまり左は予防で、右はアフターケアであるが、その両端でもっと稼ぐ必要があるという。
もっとも、それは単なる儲け主義ではない。
患者の利益(幸福や満足)にも資することなので、病院と患者はウィンウィンということである。

では、予防医療とアフターケアとは具体的に何のことなのか。
例えば健康診断がすぐに思い浮かぶが、健康診断よりも介護の方が現在の高齢化社会では重要だという。
例えば、寝たきり老人にさせないための在宅介護、介護の周辺の様々な支援サービスは、もはや不可欠だという。
これからの大病院の経営は、医療、介護、健康診断、その周辺サービスまでも事業を拡大し、多角経営で運営する、「老人」×「トータルソリューション」で稼ぐ、まあ、それは確かに理にかなっていると思う。

ただし、この辺の問題は、この日の講演のメインではなく、病院の人事制度をどうするか、こちらの方がメインであった。
そもそも、一般企業の人事制度は病院には通用しないのだという。
第一に病院は営利組織ではないからだが、第二に「病院カースト制」とぶつかるからである。
ようするに、病院の人事は絶対服従のピラミッド型で、医者が上位、事務方は下位なのである。
現場の専門職は何らかの国家資格の保有者、医師、看護師、理学療法士、介護福祉士~などであるが、それに対して事務方は、特別な国家資格等を前提とせず、医療現場では肩身が狭いのだそうだ。
ふつうなら事務方が上、現場作業員は下であろうが、まあ、そんなの当たり前のことだから、経営側が現場を仕切れるわけである。
だが、病院の地位の序列はそれが逆転しているため、経営側が現場に対して「従属」しがちなのである。
その結果、医療現場が勝手に動き、経営側はそれを黙認することもあるという。
これではせっかくの経営戦略も機能しないので、まず最初に人事制度の改革に着手したのだという。

では、人事制度をどのように策定し、どのように組織内へ浸透させたのか。
これについては相澤病院の具体的事例があって、詳細で実務的な説明と資料をもらったので、ここで説明するよりは慶應MCCのウェブサイトでアーカイブを見る方がよいだろう。
もし興味があるようなら、そちらを参照してほしい。

2020/10/06

わたしのワインの先生(2)ボジョレーヌーボーのマーケティング

いつのまにか、駅ビルで売っている牛乳パックのデザインが変わっていた。
家でコーヒーを飲むとき、その牛乳パックを眺めたが、これは好印象なのでデザインの変更後に売上が増えたはずだと思った。
牛乳の味は別にどうってことはなく、いつもと同じである。
しかしその後、案外それほどの効果はないだろう、とも思った。
というのは、最近聞いたボジョレーヌーヴォーのワインセミナーで、農協牛乳のパックのデザインを手がけたデザイナーから聞いたことなのだが、最初はあんなデザインはないだろうと農協の理事たちにコテンパンに批判されたそうなのだ。
ただ結果として、あのオレンジ色のシンプルなデザインに変更したことで、農協牛乳の売上は劇的に増えたのであった。
確かに、仮に私が当時の農協でアルバイトをしていたとすれば、あのデザインでは売れそうにないと思っただろう。
逆に、この駅ビルの牛乳パックのデザインはどう見ても好印象、売上が増えると思うのである。
私はアーティストでもデザイナーでもないし、その才能もないので、農協の理事たちと同様凡人の見方になるわけだが、たぶんというか、きっと、私の直感はハズレていると思う。

さて、そのデザイナーは麹谷さんという70歳くらいの高齢の男性であった。
業界有名人というが、業界人でない私はもちろん知らない。
デザイナーというと花やかな世界をイメージするが、服装が地味だった。
また、高度経済成長時代の成功談ばかりで近況の話がなかった。
そのため、何だか冴えない感じに見えてしまい、私はふと、この人、最近何をしているのかしら??と思った。
いや、まあ、この年代なら年金と貯金で悠々自適に暮らしているのだろうし、今日はこうして、11月のワイン教室のボジョレーヌーヴォーのセミナーで、大昔の思い出話をしてお小遣い稼ぎをしているのだろうが。
しかし、その話はたとえ大昔の思い出話でも、彼がボジョレーヌーヴォーを日本に紹介し、根付かせるまでのマーケティング等の裏話であり、非常に興味深いものであった。


ボジョレーヌーボー麹谷宏ワインセミナー


ボジョレーヌーボー麹谷宏ワインセミナー


そういえば、まだ書いていなかったが、T先生と私の出会いは、WSET3の資格試験を受けることになる2019年4月からさかのぼって約半年ほど前の2018年10月のこと。
このボジョレーヌーヴォーのワインセミナーである。
このとき先生は司会進行役をしていた。

アフターの飲み会。
すでに9時を回り、大半の受講生は帰ってしまい、階下の待ち合わせ場所に集まったのは10人ほどだった。
私たちは南青山のFrancfrancの前でタクシーに分乗し、外苑西通りを南下、予約した西麻布のフランス料理店に行ったのだが、タクシーの後部座席で私は、司会を務めた先生とたまたま一緒になった。
初対面なのにずいぶんいろいろなことを話したが、この先生、黒ずくめの喪服のような格好が魅力的で私はすぐに覚えてしまった。
おお、なんか話はおもしろいし、いい雰囲気の先生だなあ。
まあ、主役の麹谷さんの服装が地味なので、司会の先生が目立たないためには黒を選ぶのが妥当なのだろう。
雑談の内容から推測すると、T先生は元客室乗務員である。






飲み会が終わったのは11時過ぎ、帰りは何人かで青山公園の方へ乃木坂駅まで歩いた。
家に帰ったのは午前1時ごろになった。

さて、ここからは後日談と余談である。
私は麹谷さんの話がおもしろかったので、後日、当時に詳しい飲食店のオーナーにこの話をほぼそのまま話したのである。
すると、彼は考え込んだ様子でこう言った。

う~ん、ボジョレーのマーケティングをしたのは〇〇さんのはず。なんかマーケティングの内容もちょっと違うと思うけどなあ、、、

意外な返事で驚いたが、ヨチヨチ歩きの頃の話がウソか本当かなど私に分かるはずがない。
なので、それ以上の話には至らなかった。
しかし、この問題、よく考えると重大ではないか。

インターネットには、ここ20~30年の情報の痕跡が、ほぼリアルタイムで追跡できるほど詳細に残されており、正直、気持ちが悪いほどだ。
かたやインターネット普及前のことについては、Wikipediaなどに些細な手がかりがあるだけで、確かめようのない事実ばかりが、間違いないこととして書かれているのである。
したがって、麹谷さんが作り話をしたところで、こちらはそれをありがたく聞くしかなかっただろう。
もっともインターネットで調べると、麹谷さんは農協牛乳を本当にデザインしており、業界有名人の方なのだが、、、

現代は高度の情報化社会である。
しかし、ある時期からの情報だけが異常にあふれ返っているだけだ。
これで本当に情報化社会??
いや、非常に偏った情報化社会だと思う。
結局のところ、真偽はともかく麹谷さんの話に受講料4000円(??)の価値があったかどうかが重要なのである。
その点、私は彼の昔話を聞き、非常に楽しかったし、勉強にもなった、ということである。

2020/10/03

私たちの未来

本は定期的に古本屋に売って減らしてきたが、きのう、久しぶりに本棚を整理した。
雑誌、ビジネス本、文庫本のほかに、マンガの本棚もあり、しばらくそこでマンガをパラパラ読んでから本棚に戻すようなことを繰り返した。
少年漫画で面白い作品というと、藤子不二雄の「ドラえもん」以外にあまり記憶がない。
高橋留美子の「らんま2分の1」や「めぞん一刻」がおもしろいと思うような子供だったので、学生時代、女性向けの漫画に流れ着いた。
私の見立てでは、女性漫画家の作品の方が洗練されており、それを読むと男性漫画家のものは物足りないというか、ダサく見えてしまうのである。

当時は神保町の三省堂や書泉グランデなどへ行き、女性向けの漫画をよく買った。
私は大島弓子と名香智子の大ファンであった。
わざわざ神保町まで行く理由のひとつは、地元の本屋で買うのが恥ずかしいからである。
買ったらブックカバーをかけて読んでいた。

しかし実は、神保町の書店街で買う、もう1つの理由があった。
私は当時、競馬が好きで(学生が馬券を買うのは本当はだめなのだが)、土日はよく後楽園のJRAの場外馬券場(ウィンズ)まで買いに行っていたのだが、馬券を当てた帰りは隣の神保町の書店街まで歩き、おもしろそうな少女漫画やレディコミのまとめ買いをした。
書棚の本を1つ1つ吟味するのは恥ずかしいし、馬券で当てたあぶく銭である。
取りやすい平積みのものをまとめてレジへ持って行き、「ぜ、全部カバーをかけてください、、、」などと店員の女性に言ったものだ。
そういう本のなかに、たまたま入っていたのが大島弓子と名香智子なのであった。


名香智子「翡翠の森」単行本


大島弓子「毎日が夏休み」「すばらしき昼食」単行本


名香智子の作品はいろいろあるのだが、レディースコミックのテイストが多かった。
男性向けの単調なエロ漫画とは違い、なかなか学ぶべきところも多かった。
例えばラブホテルのエレベーターをおりるときに、会ってはまずい相手と会ってしまうことがあるとか、そういう注意点を学んだ。
彼女はシャープでシリアスな画風なのに、しょうもないギャグセンスなので、そこは気に入っていた。

大島弓子については、私は彼女の初期作品のファンであるが、後期の飼い猫(サバ)との私生活を描いたエッセイは彼女にしてはやや物足りない出来だと思う。
ただ、この物足りなさというのは、悪くはない。
大島弓子が少女からおばさんになったのが主な原因である。
私もおじさんの年齢に至ると、こちらの方が気楽に読めていいのである。
もっとも、「毎日が夏休み」は、後期のものの中ではかなりおもしろいと思う。
昔この本を買い、毎日が夏休みならさぞかし楽しかろう、と思って期待して読んだのだが、そういうわけでもないのだな、と思った。

さて、レディコミのほかに、いわゆる「やおい」と呼ばれるジャンルがある。
コミケの二次創作などもあるみたいだが、私はその手の本はよく知らない。
しかし、そういうことを取り上げた解説本を何冊か読んだことがあって、たいていはサブカルチャーの本なので、そのうち私はサブカルチャーの本を何冊か読むようになった。
当時は岡田斗司夫氏、宮台真司氏あたりが売れっ子で、世の中には気難しい人がいるなあ、と思ったものだ。

ある日、何となく三省堂で東大卒の社会学者宮台真司氏の本を立ち読みした。
宮台氏の本を買うくらいなら、私は上の階で少女漫画を買って帰る派なので立ち読みで済ませたのだが、この時すでに、彼は21世紀の日本をほぼ言い当てていたと思う。
これからの時代の若者たちがどう生きるべきかがテーマで、「終わりなき日常を生きろ」とか書いてあった。
文章を読んでもイミフメイ。
しかし、何かを目指したり成し遂げようとしたりするのではなく、死ぬまで単に平凡な日常を送るんだ、というような内容だった。
これは、バブル崩壊後の閉塞した社会の中での若者の新しい生き方の指針でもあった。
私は学生だったので、人生はつまらないがそういうもの、毎日淡々と生きりゃいい、と理解し、「諦めが肝心」と似たような言葉かなと締めくくった。
しかしその後は、1995年の地下鉄サリン事件、阪神淡路大震災、1997年の山一證券の破綻、金融危機と最悪の時代に突入し、ようするに、終わりなき日常を生きるのもかなり大変な日本社会になっていくので~という文脈で理解するようになった(よく知らないが多分こっちのニュアンスなのでは??)。

これからの私たちの未来は、「終わりなき日常」「毎日が夏休み」の反対に向かおうとしているのだと思う。
戦後の長い平和主義の時代、平穏が保たれていた平成不況の時代は間違いなく終わる。
そういう時代を基準にすると、日常とは平穏かつ平凡、淡々と続くものと思いがちだが、これからの日本はそうではない。
終わりなき日常は突然に終わり、夏休みのような平穏な毎日は続かなくなる。
令和の日本、あるいは自分自身の人生にも、そんな未来がもうそこまで迫っている。

まあ、そうなると私たちはサバイバルの時代を生きることになるから、男性でも料理くらいはできなくてはなるまい。
こないだ私は、ABCクッキングでお弁当を作ってきた。
弁当作りは初体験だったが、せっかくなので近くの公園のベンチで食べた。
太陽を浴びながら、秋風に吹かれ、それはそれは「すばらしき昼食」ではあったが。


ABCクッキングの肉弁当


ABCクッキングの肉弁当

2020/10/02

私のセブンイレブン物語(1)コピー機のうしろのおじいちゃん

パンダカフェ


最近はコロナ禍で、図書館の近くのカフェで読書をすることが多い。
図書館で本を借り、ここで読んで帰りに返本するのも便利な読書方法である。
市民会館の運営するカフェなので、コーヒー1杯100円、パンとシチューのセットでも500円程度である。


パンダカフェ


きのうは、書斎の本棚の「ベルナールアルノー語る」を持ってカフェに行った。
ベルナールアルノーは、モエヘネシー・ルイヴィトングループ(LVMH)のトップ、ブランドビジネス業界の帝王とも言うべきフランス人の企業家である。
クリスチャンディオールもすでにLVMH傘下だが、ほかにも名だたるブランドをいくつも束ねている。


「ベルナールアルノー語る」


本書は彼の20年以上前のインタビューであるが、欧米人のビジネスに対するドライな考え方が述べられており、非常に参考になる。
儲かることを計算して実行する、これがビジネスの鉄則であると断言する彼は、IT企業に対して終始懐疑的な立場である。
ビジネスはバクチではない。
したがって、バクチのようなネットビジネスは、ビジネスと呼ぶに値しない。
それなのに、巨額の投資資金がそこへ流れ込むのは狂気の沙汰だという。
このインタビューから20年以上経過し、再びIT企業が過大評価されているが、今回のITバブルはいつまで続くのだろうか。
私には、彼のアプローチが古びたようには思えないのだが。

カフェの帰り道、書類の控えを取るため、久しぶりにセブンイレブンでコピー機を使った。
その時、コピーをしながら思い出したことがある。
今夏のことだ。
このセブンイレブンで夕方、郵便局に出す書類をコピーしていたら、見知らぬおじいちゃんがうしろにいて、コピーのやり方について突然訊かれた。

「ねえ、やり方がよく分からないから教えてほしいんだけど。」
「ええ、数枚ならいいですよ。」
「悪いね~。」
「最近のコピー機はややこしいから分かりにくいですよね。」

このおじいちゃ、少し図々しい態度の人であった。
どうも、最初から自分でコピーをする気はなく、自分の代わりにしてくれそうな人がコピー機の前に現れるのを待っていたかのようだった。
なので私は気が進まなかったのだが、おじいちゃんが困っているようにも見えた。
それに、手に持っている紙が2~3枚だけなら親切でしてあげてもよいかな、と思った。
そこで自分のコピーを終えた後、おじいちゃんの分もコピーした。
すると、私に非常に感謝して、一杯おごります、と言った。
もちろん、一杯とはお酒ではない。
レジの前に歩いて行き、おじいちゃんは自分の分と一緒に、私のためにセブンプレミアムコーヒーを注文した。

「あなた、ビッグサイズね。」
「はあ、すいません。」
「遠慮しなくていいんだよ~。」
「はあ、ごちそうさまです。」


セブンプレミアムコーヒーのビッグサイズ


私は雨が降り出す前に急いで郵便局に行きたかったが、おじいちゃんが「おごります」と店員の前で何度も言うので、仕方なくコーヒーをもらうことになった。
おじいちゃは上機嫌である。
私は、セブンイレブンのコーヒーメーカーの使い方が分からず、適当にボタンを押したら紙コップにホットコーヒーがジャーッと入り、びっくりした。

熱くてすぐ飲めないんだな、、、どうしよう。

私はとりあえず、おじいちゃんにお礼を言い、店を出て郵便局に向かって歩き始めた。
が、まもなく紙コップが熱くなり、自分で締めたフタは不完全でぐらぐらして、このままだとこぼれるので、いったんコーヒーを自宅冷蔵庫に置きに帰った。
いやいや、だいぶロスったな。
それからまた郵便局に徒歩で向かったのだが、郵便局の帰り道、雨がザーザー降り出してしまった。

何てこった、、、

さて。
私は、このおじいさちゃんから、いくつかのことを学んだのだった。
1つは、他人に何かをしてあげることの難しさである。
自分本位で考えず、相手の立場で考えることが重要だ。
もう1つは「老害」のことである。
コピーのやり方が分からないなら、分かろうとする努力をすべきだと思った。
最初から私にコピーしてもらう魂胆で物陰でこそこそ待ちぶせをするのではなく、自分でコピー機の前に堂々と立ち、悪戦苦闘でもしていればまだ良かった。

老害とは、
・できないことにトライしない
・分からないことを分かろうと努力しない
・新しいことを学ばない
・自分の固定観念でしか物事を見ない
・できること、分かることがあると、それは自分の得意分野なので、他人に何かをしたがったり、口を挟んだり、関わろうとする

私もこうならないように気を付けようと思うのだが、、、