2020/10/19

(第1部エピローグ)ついに、WSET3試験合格

先日は、新聞社のFさんと一緒に料理教室に行ってきた。
彼は家で料理なんてしないというが、私が誘うと、興味はないが時間はあるし、職場から近いので~といって、コレド日本橋のABCクッキングの体験レッスンに参加した。
私たちは肉じゃがを作ったが、なんと、彼は食後にその場で入会してしまった!!
帰り道、今日は料理だが、次は一緒にワインでも飲みに行きましょう、と話して別れた。


ABCクッキング、肉じゃが




そういえばワインというと、、、新型コロナウィルスでワインバー計画を無期限延期として以来、長い間、WSETの試験とワインバーのことを書いていなかった。
今日はそのことを書こうと思う。
まず、ワインバーのことであるが、新型コロナウィルスと飲食業界の今後の状況を見ると、無期限延期の方針にまったく変更はない。
まあ、「急がば回れ」ということでもある。




次に、WSETのワインの試験のことである。
この試験は半年ごとに実施されるのだが、昨年10月の試験は台風により延期となり、今年4月の試験は新型コロナウィルスによる非常事態宣言で二期連続の延期となった。
その後、感染者数が落ち着き、7月末に私は都内で試験を受けたが、合否の結果はいつ出るか分かりませんと言われた。
というのも、イギリスではまだ新型コロナウィルスが大流行していて、ロンドン本部の業務が停滞しているためであった。
まあ、「果報は寝て待て」ということである。

試験結果の通知は、9月になっても一向に届かなかった。
私は8月に土浦の県南生涯学習センターで講師養成講座を受けていた。
そのことはすでに書いたとおりだが、この当時、私はワイン講座を開講するつもりでいた。
だから、9月を過ぎても通知が届かないとなると、私は今期のワイン講座の開講を断念せざるを得なかった。
こうなるともう、試験結果のことを気にしてもしょうがないので、あまり気にしくなった。
10月に入ると、すっかり忘れてしまっていた。
が、ようやく、ワインスクールから1通のメールが来て、合格しましたと書いてあった。
まあ、「忘れた頃に何とやら」ということである。

ただ、資格証明書がロンドン本部からまだ届いておらず、届き次第、郵送するが日程は不明と書いてあった。
受かっていたのでとりあえずホッとしたが、それからまた1ヶ月以上待つのかと思っていた。
しかし、早速先週末に、大きな封筒が届いた。
開封すると、通知書と資格証明書、グリーンのピンバッジが入っていた。
まあ、他に入れるものがないとは思うが、たったこれだけである。

さて最後に、WSETのワイン認定資格とはどのようなものなのかを解説しておこう。
ワインの資格というと、日本ソムリエ協会の認定資格のソムリエを思い浮かべる人が多いと思うが、確かにソムリエとは違い、WSETの認定資格は日本ではあまり知られていない。

WSETは、ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関です。 ワイン産業をサポートする英国のワイン商組合『Vintners Company』により1969年に創設され、現在では世界70カ国でWSETの教育組織が運営され、年間約95,000人が認定試験を受験するなど、国際的に認められている認定資格です~中略~Vintners によって定められた認定資格は4つに分かれ、初心者からワイン業界のプロフェッショナルまで、幅広く対応できるよう設定されています。 その中ではLevel2が日本のソムリエ資格と同格と言われています。


WSET


Q.
WSETとソムリエの資格の違いは何ですか?

A.
WSETの資格はワインを含むアルコール飲料を“流通から見た評価”という観点でスタートしています。例えばワインについていえば、フランスに限らず全世界のワインを幅広く学んだ結果を試験で判定します。世界に通用するワインの国際資格であり、生産・流通・小売・サービスというワイン業界のあらゆる分野に従事する方々だけでなく、一般愛飲家も対象としています。一方、日本ソムリエ協会は日本でのワインの普及と食文化の向上を目指して発足しました。当初は飲料業界に従事する方々を対象とした『ソムリエ資格』のみでしたが、現在では一般愛飲家向けの『ワインエキスパート資格』があります。 


Q.
飲食店に勤めている場合は、どの講座を受講すれば良いですか?

A.
お勤め先が求めるレベルによって異なりますが、一般的なホテルや飲食店などはLevel1の知識で十分と考えられます。Level2は一般的に日本ソムリエ協会の『ソムリエ』『ワインアドバイザー』『ワインエキスパート』と同等の資格といわれています。Level3を取得した場合、専門的な深い知識があることを証明できます。 


以下、WSET3に関する私の補足である。

・Wine and Spirits Education Trust(WSET)とは、ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関
・WSET3の正式名称は、Wine & Sprit Education Trust Level 3 Award in Wines
・WSET3は、最上位ディプロマ(Diploma)に次ぐワインの認定資格
・ディプロマは超難関で、ワインそのものの深い知識、ワインビジネスの専門知識、テイスターとしての資質、ワインの評価能力を有することの証明

WSET3はディプロマには到底及ばないが、それでも通学で半年程度の授業がある。
毎回の授業で、カリキュラムにのっとり、50種類以上のワインを評価する。
試験は半日がかり。
マークシート式、記述式、テイスティング(実技)の3項目からなる。
なので、WSET3を受験して落ちてしまうソムリエの方も多くいらっしゃるようである。

WSETではふつう、Lv1⇒Lv2⇒Lv3と順番に資格を取るため、WSET3の受験生はワイン業界のプロばかりになる。
実を言うと私はディプロマを受けてみたいのだが、ディプロマは英語の試験のみで、日本人の私にはちょっとハードルが高い。

というわけで、私は日本語で受けられる最高ランクのWSET3を何とか取ることができたのである。
紆余曲折を経て、台風と新型コロナウィルスを乗り越え、たったこれだけのものをようやく手に入れたのだなあ、と、少しは感慨深く思う今日この頃、Fさんの友人が翻訳したというワインの書籍を購入して読んでいる。
なお、本書の著者シャンシスロビンソン(Jancis Robinson)は、WSET3教本の巻頭に推奨の言葉を寄せている著名なワインジャーナリストである。


ジャンシスロビンソン「ワインの飲み方、選び方」


ようやくワインの資格を取得したので、ブログタイトルは、Let's Have Tea Together⇒Let's Drink Wine Togetherとなりました^^