全部は飲み切れないので、新聞社の友達に2~3本安く買わないかと持ちかけたのだが、その友達からイベントの誘いを受けた。
「Zoomでカリフォルニアワインの授賞式がある。ぼくはワインのシロウトなので参加しないが、あんみつ君、ぼくの代打で参加してみたら?」
「でも、これ、新聞記者でないと参加できないよね?」
「いや、あんみつ君はWSETを持っているから、ワインジャーナリストのふりをして参加すればいいんじゃない。」
「えっ、ワインジャーナリスト、、、」
「そう。」
「でも、雑誌の記事なんて書いたことないよ。」
「あんみつ君、きみはたった今から、おしゃれでイケてるワインジャーナリスト。Zoomなんだから、分かりゃしない。」
「ワインジャーナリストか~、確かにおしゃれでイケてる感じがする。まあ、時間もあるし、その線で申し込んでみるよ。」
というわけで、私はこないだ、Zoomでカリフォルニアワインの授賞式に参加した。
カリフォルニアワイン協会に、自分はワインジャーナリストで、WSET3を持っていることをメールで伝えると、すぐにZoomのリンクが送られてきた。
カリフォルニアワイン協会のウェブサイトで関係資料をダウンロードして読むと、WSET Diplomaの保有者が日本事務所にも1人いたので、お~、すごいと思った。
が、私は関係資料のその部分以外は読まず、Zoomにインしたのであった。
私はこのイベントの内容の説明を読んでいなかったので、2020年のカリフォルニアワインの優良銘柄を表彰する授賞式なのかと思いきや、そうではなかった。
2020年に、カリフォルニアワインを店頭販売した酒屋や、レストラン、ワインバーなどのマーケティングに関する授賞式なのであった。
「あれ、ちょっと違うけど??」
「なるほど、酒屋とワインバーを表彰するイベントなのか。」
「つまんないな。」
「でも、まあ、せっかくなので見てみよう。」
授賞式は1時間ほどだった。
Zoomなので盛り上がりに欠けていた。
受賞者のインタビューが途中で聞こえなくなるトラブルもあった。
やはり、オンラインの授賞式は無理がある。
私は途中で眠くなり、ウトウトしてしまった。
したがって、ワインジャーナリスト(?)の私としては、書くべきことはないということなのだが、まあ、書くところもないので、それはそれで良かった。
ただ、途中から私はふと目覚め、ノートを取りながら、きちんと話を聞いていたのであった。
それはビジネスの話であり、私にとって非常に興味深い内容だったからである。
つまり、受賞した8店舗は、いずれも新型コロナウィルスのダメージを受けつつも営業が成り立っている店なのであるが、その営業戦略が語られていたのである。
私は、思わぬ戦利品を得てZoomをログアウトした。
気付いたことをメモしているうち夜になり、頼んでいたワインセットがようやく玄関先に届いた。
ボルドーワイン。
その他の地域のフランスワイン。
スパークリング(CAVA)。
ボルドーの試飲会に出た知り合いから、今年のボルドーの出来はイマイチと聞いていたが、地球温暖化の影響もあり、最近のヨーロッパワインはイケていないとも言われる。
さて、今日届いたワインはどうだろう。
ちなみに、これがカリフォルニアワインの授賞式の記念写真。
来年のクリスマスは、カリフォルニアワインを買ってみようかな。