初夏の暑い日。
早めに用事が済んだので私は日暮里駅で電車をおりた。
①日暮里駅~谷中銀座~千駄木駅~団子坂下交差点~森鴎外記念館のモリキネカフェ
②日暮里駅~谷中銀座~朝倉彫遡館~東京芸大~黒田記念館の交差点の上島珈琲
③日暮里駅~谷中霊園~渋沢栄一の墓~寛永寺~黒田記念館の交差点の上島珈琲
①②の散歩コースは知っているが、③の散歩コースはまだ知らない。
②の方がおもしろいとは思うんだけど、今回は未知の③を選んだ。
日暮里駅を出て、JRの線路沿いの細い道を歩く。
狭い階段の坂道を上がるとすぐに谷中霊園である。
花屋、石屋、ボロアパート、座禅道場~霊園内の入り組んだ路地を歩くこと約10分、芋坂というところに出た。
おや、線路の向こう側に行ける歩道橋がある。
ああ、そうか、、、墓参りに来る場合、線路の向こう側のきれいな道を歩き、芋坂の歩道橋を渡ってこちら側に来る方が、墓の位置によっては、らくちんなのだ。
渋沢栄一の墓を見に行く場合は、谷中霊園の反対側、線路の向こう側に出て、線路沿いの道を歩き、「御隠殿坂跨線橋」を渡り、まっすぐ歩く、これが一番よさそうである。
渋沢栄一の墓に着いた。
正確には、渋澤家の墓である。
その墓地は整地された小さな公園のなかにあった。
休憩用のベンチが木陰に並んでおり、案内の立札もあり、ちょっとした観光スポットになっていた。
暑いので私はベンチに座り、ペットボトルのお茶を飲んだ。
日なたにある立札は、暑いので、読み流した。
一番右の「渋澤家」の墓石には、紫のきれいな花が供えられていた。
その後、谷中霊園を出て、閑静な通りを歩き、寛永寺に着いた。
隣に中学校があり、寛永寺の前で、無言で下校する子供たちの集団とすれ違った。
境内に入ると、何人かのおじいさんが、庭や本堂でくつろいでいた。
こちらは、まるで時が止まっているかのようだ。
その後、寛永寺を出てから黒田記念館に着くまで、東京国立博物館、国際子供図書館の前を通ったが、ここでも課外授業の子供たちの一団とすれ違った。
子供たちは異様なほど静かだ。
すれ違うとき、引率の女教師がマスクを外し、子供たちに大声で話しかけるのが聞こえた。
「みなさん、今日は暑いので、マスクを外してもいいんですよ!!」
彼女は教師の立場上、マスクを外しなさいとは言えないので、外してもいいんですよ、と訴えかけているのだ。
しかし、子供たちは大人のまねをしてマスクをしているのであり、返事がなかった。
黒田記念館に到着。
玄関を入ると若い男性職員が待ち構えていて、検温器の前に立つように、と促された。
35.8度。
私は店舗の入口などで検温チェックをするとき、いつも思うのだが、、、うそでしょ~!? 私って、低体温症でヤバいんじゃないの~??
しかし私は、若い男性職員にご苦労様と声をかけ、展示室のある2階に上がった。
黒田記念館の展示室は2階のワンルームだけである。
いまは黒田さんといえば日銀総裁の黒田さん(黒田東彦氏)、画家の黒田清輝のことを私はよく知らないのだが、ここは入場料無料、東京芸大のすぐそばの交差点にあるので、ふらりと入ってみるのもいいかもしれない。
その後、上野駅から東京駅へ出た。
KITTE(東京駅前郵便局)でお友達に郵便物を出し、日本橋高島屋、コレド日本橋で買い物をし、休憩、そしてシャングリラホテルの向かいのパソナ本社ビルへ。
実は、この日は、T先生のワイン教室の日なのであった。
ここでも、入口で検温をしたし、教室のテーブルには、毎度のことだがビニール手袋が置いてあった。
感染防止のため、ワインのボトルを持つときに着けるものだが、もう手袋のほうは着けなくてもいいのではないか。
なぜなら、はずす順番を考えた場合、手袋を放棄しない限り、マスクを放棄することもないだろうから。
さて、ワインの話を少し。
この日のテイスティングは、スペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシャの沿岸地域(Coastal Region)の白ワイン5種類だった。
あれ?? いつもの感じと違うな。
途中、セブンイレブンで干し梅を買って食べながら歩いてきたのだが、なんだか、そのような味がする。
T先生の話だと、海風の影響で、ブドウに微量の塩分が付着することがあるためである。
それにしても、今日のT先生のファッション、素敵だなあ(*'ω'*)♪♪
夏らしく、さわやかな白いシャツにジーンズのスカートである。
ん~、もしかしてこれもまた、Coastal Region??