2024/12/30

神田明神の終わり詣




12月28日。
私は、実家の墓のある押上の圓通寺に行き、1年の最後の墓参りを済ませた。
墓地に入ると、年末だからか、どの墓もキレイに掃除されていた。
帰りがけ、挨拶のため社務所を訪れると、これもまた年末だからか、珍しく、檀家の人たちが5~6人、集まっていた。
住職の登場を待っているようだが、私は、外に出てきた住職の奥さんに、ひと言挨拶をして、すぐに帰った。

その後、押上から地下鉄で、日本橋の高島屋へ。
デパ地下で買い物、スターバックスで充電と休憩。
いつもは、ダークモカチップフラペチーノを頼むが、今回は寒いので、キャラメルマキアートのホットを頼んだ。





その後、日本橋から日比谷へ。
日比谷駅直結の国際ビルにあるギャラリー「CADAN有楽町(CADAN YURAKUCHO)」の展示会を見に行った。

私は、国際ビルのABCクッキングに何度も来たことがあるが、現代アートのギャラリーがあるとは知らなかった。
今回は、河西香奈さんという女性ギャラリストが経営するカナカワニシギャラリーから案内があり、このギャラリーのことを知って見に来た。











「ミクロサロン」という小品の展示会。
河西さんのギャラリーに属するアーティストも何人か出品していたが、作品の横に番号しか付いておらず、作家名が分からなかった。
しばらく眺めていると、スタッフルームから女性が出てきた。
河西さんではないので、私は、特に挨拶もせず、黙って作品を見た。

10分ほどで見飽きて、私はギャラリーを出ると、有楽町方面へ。
目前の交差点を右折すると、国際ビルのすぐ隣は帝劇ビルである。
帝劇ビルの出光美術館は、ビルの建て替え工事のため、12月をもって、当分の間、閉館することになっている。

その様子を見に行った。
すると、正面入口に数人の警備員が立っていて、チョットものものしい雰囲気。
有名な出光美術館が閉館したので、私のような見物人が何人か来て、何かやらかすのではないかと見張っているのだろう。
私は、他の見物人と同じように記念写真を撮った。





その後、私は浅草橋へ。
私の予定は、用事を済ませた後、東京タロット美術館に寄り、年末最後のタロットを引くということだった。
しかし、用事が早く済んだため、予定を変更し、秋葉原の神田明神で、終わり詣をすることにした。

地図を見ると、浅草橋から秋葉原は、一応、徒歩圏内ではある。
総武線の高架橋に沿い、真っすぐ歩けばいいだけで、私は、散歩がてら歩くことにした。
10分ほど歩くと小さな公園があり、そこから5分ほど歩くと安っぽいラブホテルがある。
そして、次第に見覚えのある路地になった。
昔、仕事で秋葉原に通ったとき、この通りを歩いた記憶があるが、その時と同じだ。
すると、この路地から昭和通りに出た信号待ちの場所に、ラーメンチェーン店「幸楽苑」があるはずだ。

やはり、あった!

もう何年も食べていないが、最近、幸楽苑のラーメンはいくらなのだろう?
看板のメニューを見ると、醤油ラーメンが490円とある。
依然としてワンコインで食べられるのか。

じゃあ、久しぶりに、食べてみるか、、、





幸楽苑のラーメンは、何となく、バーミヤンのものと似ている。
ラーメンだけでは物足りないので、ミニチャーハンをセットで追加し、790円になったが、それでも激安である。

幸楽苑というと、数年前、六本木のホテルに泊まったとき、明け方、誰かと一緒に食べたことがある。
彼女は、幸楽苑のラーメンが無難で最もおいしい、というのだが、そうかなあ、、、(そんなわけはない)と思って、同じメニューを食べた記憶がある。
それ以来、食べていないのではないか。
いや、食べた気もするが、それは、バーミヤンのラーメンだったかもしれない。

私が食べていると、隣のテーブルで、若い男性のグループ客が食べながら、メイドカフェのメイドのことを話し始めた。
自分は誰それにいくら貢いでいるなどと自慢しあっているが、結構な金額だ。
食後、秋葉原の駅構内を通り、反対側に出ると、客引きのメイドが点在する目抜き通り(中央通り)がある。
私はそこを歩き、末広町駅の交差点の方へ。
しかし、人が多すぎるので、途中、左折して神田明神に向かった。
年末で、新宿界隈のように、通行人が多かったが、ひとつ向こうの大通りにいくと、ほとんど人が歩いておらず、車も少なかった。

以下、2024/09/01「アートホテル行(2)KAIKA」より。

神田明神は、御茶ノ水からいくと、正面の鳥居から入ることになる。
しかし、末広町からだと、外神田5丁目の交差点から、①直進して坂を上がると左手に有名な鰻屋「喜川」があり、その脇の参道から入るか、②交差点を左折して男坂と女坂のどちらかから入るか、である。
私は交差点を左へ曲がり、手前の男坂に行き着いた。

湯島天神と同じく、神田明神にも男坂、女坂がある。
神田明神の場合、男坂を上がる途中、KAIKAというオフィスビルがある。
案内板があり、かつてここに料亭「開花楼」があったという。
千駄木の森鴎外記念館周辺(観潮楼)もそうだが、ビルが建ち並ぶ以前は、高台の見晴らしがとてもよかった。
開花楼では、作家の島崎藤村が結婚式をあげたという。

なるほど、KAIKAとは運命の開花の意味だったとは。
ローマ字だと何のことか分からないではないか。








私は、今回もまた、男坂のルートから上がった。
街灯の横に、赤い紙で「迎春」の文字が書いてある。
男坂の途中には、例の「KAIKAビル」があり、私は、その前で立ち止まった。

前回の男坂は、猛暑の8月、あれからもう4ヶ月たつのか。
最近、知り合いの美術評論家(?)に、KAIKAのギャラリーの作品を見に行くよう、すすめたが、その後、連絡がないのでまた聞いてみると、すっかり忘れていた、ゴメンゴメン、といわれた。
その後、彼は見に行ってくれたようだが、どんな感想なのか、気になる。

まあ、そんなことを考えながら、男坂を登り切り、男坂門の前に到着。
ただ、幸楽苑での休憩を挟んで、浅草橋から約1時間歩いて、非常に疲れた。








本堂の前には、参拝客の列ができていた。
ただ、待たされるほどの人数ではなく、私は、2024年の終わり詣の第2弾を数分で終えた。
御朱印もあったが、こないだ湯島天神で、もらったばかりなので、買わなかった。
ショップの反対側に御守り売場がある。
私は、こちらで、御守りを買うことにした。

帰りは正面の門から帰った。
坂を下って左に曲がると、そこに、いま話題のチェーン店の鰻屋「成瀬」がオープンしていた。

「成瀬」の鰻は、ずいぶん安い、、、
裏手の老舗「喜川」の半額くらいではないか。




家に帰り、早速、御守りの箱を開けてみた。
そのなかみは、浅草寺の仲見世のおみやげ屋にありそうな代物だ。
チョット安っぽい気もするが、「夢叶守」という言葉が非常にイイ!

この御守りを持ち歩けば、、、私は、来年、夢が叶うのだろうか。

1年の終わりに、何をお願いしよう(*'ω'*)

あの白いドレスの美女と・・・ブツブツ。


2024/12/27

クリスマスは、ABCクッキングで、苺のショートケーキを作った










クリスマスは、ABCクッキングで、苺のショートケーキを作った。

今回は、ひとりでiPadの動画を見ながら作ったが、途中で、生クリームのチューブの先が取れてしまった(*'ω'*)ポロッ!

そのため、平坦なショートケーキとなった。。。

2024/12/23

カナレットと、ヴェネツィアの輝きと、・・・の美しさと

湯島天神は、菅原道真を祀った学問の神様の神社である。
初詣のときは、受験前で、非常に混雑するが、今は、まだ空いている。

私たちは、初詣では自分勝手な願い事をするものだ。
しかし、年末なら1年の無事を神様に感謝することもできる。
そんなお参りの仕方もあっていいと思い、私は勝手に「終わり詣」と名付け、毎年12月に、ふらりと立ち寄り、参拝している。
忙しい師走に、ホッとする時間が作れるので、私的には、おすすめの参拝方法である。





今年は12月20日、湯島天神に立ち寄った。
私は、例年どおり、御朱印帳を持参し、御守り売場の横の窓口で、巫女さんに御朱印帳とお金を渡した。

書きあがるまで、しばらく境内を散歩。
恋みくじのハコの前で、ふと立ち止まり、ハコを眺めた。




1枚、引いてみようか(*'ω'*)
いや、やめておこう。

湯島天神の恋みくじといえば、Rさんのことを思い出す。
そういえば、Rさん、最近、どうしているだろう?(*'ω'*)

彼女は着物が似合う美人だが、今度、サントリー美術館にでも行こうと、メッセージを送り、それっきりだ。
そこから、だいぶ経過したが、彼女からの御返事はない。
彼女は、以前と同じ御仕事をしており、御忙しいようだ。




私は、御朱印帳を受け取った後、湯島天神を出ると、大通りを上野広小路交差点方面へ歩いた。
御徒町から、電車を乗り継ぎ、新宿へ。
新宿西口の損保ジャパン美術館(SOMPOミュージアム)では、年末まで、「カナレットとヴェネツィアの輝き」という展示会をしている。

本日の私の目的は、湯島天神の終わり詣と、この展示を見ることだった。











これは、ヴェネツィアの風景画の展示会である。
カナレットは、ヴェドゥータの巨匠である。
ヴェドゥータ(Vedute)とは景観画という意味で、特別な技法を用いて描かれたものを指す。
この技法で、ヴェネツィアの美しい風景を描いた代表的画家が、カナレット。

本名は、ジョバンニ・アントニオ・カナル。
舞台芸術家で父のベルナルド・カナルと区別するのに、小さなカナルという意味で、カナレットと呼ばれるようになった(下記の肖像画の左側)。




カナレットの絵は、ヴェネツィアを訪れるイギリス人観光客に人気だった。
そこに描かれているヴェネツィアの風景は、写実的ではあるものの、実際の景色そのままではない。
解説によれば、名所の建物や、古代遺跡、架空の建物などを巧みに組み合わせて構成されているという。
そうして、観光客がおみやげに買いたくなるようにしたのだ。

その後、館内を歩くと、次の部屋の解説ボードに、カプリッチョ(capriccio)のことが書かれていた。
カプリッチョとは、イタリア語で、音楽の世界では、奇想曲などと訳される。
一般に、気まぐれで、自由自在な展開を見せる曲だ。






上記の絵がカプリッチョ。
美術の世界では、「架空の景観をあたかも現実に存在するかのように描いた」(美術館解説より)ものが、カプリッチョである。
カナレットはカプリッチョの作品も多く遺した。

まあ、確かに・・・音楽も、絵も、あるいは、女性も・・・その美しさは、ありのままに限らず、部分的にウソや誇張が含まれているだろう。

その後、私は、階段を降り、3階の展示室へ。
最初に、損保ジャパン所蔵の名画ゴッホ「ひまわり」がある。
しばらく「ひまわり」を眺め、次の部屋へ進むと、そこから先はまた、ヴェネツィアの風景画が並んでいた。

ただ、これまでのものとは雰囲気が違う。。。







何となく、この部屋の絵は、躁鬱の世界のようだ。
何枚かの絵を見ているうち、私は、目の前の病んでいるような絵、ゴッホの絵のような、メンヘラ的画風で、自分自身の精神がさいなまれていくような気分になった。
ひと口に風景画といっても、物質的客観的で、淡々としているとは限らない。

私は出口の方へ。
しかし、そこに飾られていた最後の絵は、本展示会の締めであるが、これまでのものより一段と大きく、前半で見たような透徹した見事な風景画だった。


(ウィリアム・ジェイムズ・ミュラーの作品「ヴェネツィアのカナル・グランデサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂を望む」William James Miller The Grand Canal Venice, Looking towards Santa Maria della Salute)


ゴッホの「ひまわり」の前後から病みかけていた私は、この絵のおかげで、爽快な気分になれた。

健全で迫力がある。
青い空と青い海。
運河と聖堂の見える港町。
絵の中央、遠くに見える像は、運命の女神だという。

「その奥の白い横長の壁面は、かつて 「海の税関」とも呼ばれたドガーナ。端の塔の上には、2体のアトラス像が支える球体の上に立つ、運命の女神の像が小さく見えている」(美術館解説より)

なるほど、運命の女神像か。。。

運命の女神・・・私にとっての運命の女神とは、、、もしかすると彼女は、海の見える港町の出身なのかもしれない。

2024/12/22

錦糸町パルコのABCクッキングで「洋風おせち」を作った







錦糸町パルコのABCクッキングで「洋風おせち」を作った。


おせち料理の具材をメインに使っているとのこと。

クラムチャウダーは和風だしの雑煮で、サラダのように見えるのは酢の物。

ローストビーフのちらし寿司は非常においしかった!

2024/12/19

アートホテル行(3)雅叙園百段階段




私は、2021年8月1日、BNAWALL東京の展示会のことを思い出した。
実は、このときAさんは、亀有のラローズジャポネのカフェにいた。
友達と一緒にパーティーをしていたが、私に呼ばれ、三越前のBNAホテルまで、倉敷さんの壁画を見に来てくれたのだ。

そういえば、Aさん、いま、どうしているだろう?(*'ω'*)

私は、あの日以来、彼女とは約3年半、一度も会っていない。
3年半は、長い空白である。

私は、夜遅く、彼女にメッセージを送ってみた。
すると、彼女の返事は、以前と変わりなく、元気だった。
以前と同じようにワインの仕事をしており、以前と同じように忙しい。
日曜日以外、休みがとれないと愚痴っているのも同じだ。

雑談の後、いずれまた日曜日に、アートホテルの展示会(ホテル雅叙園百段階段)に行く約束をしたが、約束をすることは簡単である。
ただ、実現に関しては、3年半もたつと、その見込みが、あまりないような気がする。
彼女の返事も、どこかそっけなく、暗黙の社交辞令のようなものではないかと思えた。
私たちのスケジュール調整は、今後も、うまくいかないのかもしれない。

(2024/12/06「アリオ亀有、ラローズジャポネ、香取神社」より)




12月15日。
私は、ひとりで、ホテル雅叙園に行き、ギャラリー「百段階段」を見てきた。
キレイなホテルの正面玄関脇に、ギャラリーの受付がある。
エレベーターに乗って、3階に上がると、扉の向こうは旧雅叙園の建物になる。

最初、雅叙園はレストラン(日本料理と北京料理の料亭)として始まった。
披露宴の用途で利用されるようになると、総合結婚式場サービスに事業を拡大。
その後、さらに発展して、高級ホテル事業者となった。





百段階段の建物は、「料亭」の雅叙園である。
昭和の終わりまで使われていたが、いまは都の有形文化財となっている。
100段ある階段の途中に、いくつか踊り場があり、踊り場から宴会場の部屋に入れる。
要するに、階段状の料亭なのだが、各宴会場の襖、壁、天井などに、見事な絵が描かれている。

私が見ているとき、ガイド付きの鑑賞ツアーのグループがいた。
そばでガイドの話を聞いていると、今回の企画は「百段百景」という。
普段、ここはギャラリーで、現代アートなどが飾られるが、今回はあえて何も飾らず、百段階段そのものの見事な画を堪能する、ゼイタクな企画とのことである。













この部屋は例外で、現代アートが飾られていた。
一番左は、見覚えのある絵だった。

ひと目で分かった。
これは、加藤美紀さんの絵だ。
女性が素敵な着物を着ている。
彼女の絵は、百段階段に似合う画風で、実に華やかだ。

その後、再び階段を上がると、最上階に着いた。








最上階は、雅叙園の庭を見下ろせる展望部屋である。
昔の建物なので、たいして高くはなく、絶景を見下ろせるというわけではなかったが、百段階段を解剖した面白い現代アートが飾ってあった。

雅叙園を出た後は、スターバックスへ。
ダークモカチップフラペチーノと、ピザパンを食べた。
最近、スターバックスでは、この組み合わせばかり食べているが、結構、満腹になるのだ。





その後、私は、南青山へ。
国道246号線と骨董通りの交差点そばの「東京ウィメンズプラザ」に行った。

ここで、午後2時から昭和女子大学総長の坂東眞理子先生の出られる「リーダーシップ111設立30周年シンポジウム」というイベントがある。
私は、坂東先生のファンのひとりとして、気軽にこのシンポジウムに参加したのだが、一体どんな内容のイベントなのか。





ズバリ、ジェンダー平等の勉強会であった!

参加者は、ほぼ女性。。。
ただ、客席を見ると、男性も少数いた。
私は、1つ手前の路地に迷い込んで遅刻したため、2階席へ。

パネリストは、坂東先生のほかに3人いたが、社会を変える女性リーダーたちのネットワークの集会であった。
ミッションは女性活躍、女性差別撤廃である。
案内チラシを見ると、1994年設立時のメンバーが一覧で載っている。

おお、そこに坂東先生の名前もあるではないか!

ほかに有名人は、サントリー取締役で外務大臣も務めた川口順子氏もいる。
シンポジウムの話を聞くと、坂東先生は、日本のジェンダー平等における超重要人物と分かった。

男女雇用機会均等法が制定されたのは、昭和バブルの1985年。
ときの労働局長赤松良子さん(のち文部大臣)は「均等法の母」とも呼ばれる。
昭和は景気が良かったが、民間企業の女性の仕事は、雑務やお茶くみをすることなど、男性のように活躍できなかった。
しかし、霞が関の官庁は、難関国家公務員試験とそれに基づく序列的なキャリア制度があるため、女性も男性のように活躍する余地がある。
そう考えて、坂東先生は、東京大学を卒業してキャリア官僚になった、といっていた。
そして、総務省に入った坂東先生は、男女雇用機会均等法を役所や民間企業などに周知、実行させる業務に従事し、ジェンダー平等の推進役として大活躍したのだ。

イベント終了後。
私は、客席にいた何人かの女性と話す機会があった。
名刺交換をした女性たちは、やり手の人ばかりであった。

なかでも、元リクルートの著名編集者がいた。
リクルートの有名な情報誌「週刊住宅情報」、その編集長をしていた渡邊嘉子さんである。
いまは、ご自身の出版社を経営しており、女性活躍応援マガジン「オピニオンプラス」(季刊誌)を作っている。
私は、その場で、サンプルを2冊いただいた。
週末に通読したが、非常に良い記事ばかりなので、ここで宣伝しておこうと思う。


2024/12/14

東京會舘クッキングスクール×NINJAミキサー=フランス料理のタダ食い

12月のある日、私は、東京會舘クッキングスクールに行ってきた。

東京會舘クッキングスクールは、お嬢様向け料理教室の元祖みたいなものだと思うが、現在は、ABCクッキングの系列となっている。
地下鉄の日比谷駅直結の国際ビルディングにあり、このブログでも何度か出てきたABCクッキング丸の内教室の向かいにある。

数年前、私は、ここでフランス料理を作ったことがあるが、それ以来だ。
今回もまたフランス料理を作るが、「NINJA」というミキサーの新ブランドのPRのために企画された料理教室である。
そのため、私たち参加者は、フランス料理を無料で学べる、食べられる。
要するに、フランス料理のタダ食い企画である。





先生は清藤洸希氏。
「枯巧(KOKYU)」というフレンチレストランを、押上で営んでいる。
この店は、ミシュラン東京にも選ばれている人気店だ。

メニューは、クワイを使った料理(前菜)、手間をかけて作った魚介メインのリゾット(メイン)、バナナとクリームチーズのアイス(デザート)の3品。

参加者は、ほぼ全員女だった。
男は私を入れて2人だけ。
もうひとりの男性は、離れたテーブルにいて、料理の腕は分からなかったが、ロン毛で、会社員風ではなかった。
何となく、彼には、料理がうまそうな、器用そうなフンイキがあった。
これに対し、私は、もともと不器用だし、こないだのパン企画で、久々に復帰したばかりのシロウトだ。

東京會舘クッキングスクールでは、ABCクッキングと違って、先生が多人数を相手に授業をする。
教壇にあたる先生用のキッチンがあって、先生はそこで、カメラに撮られながら、全員の前でお手本を見せる。
その後、生徒たちは、各テーブルに分かれて、作業をする。
1つのキッチンテーブルごとに、4人ひと組となる。











同じ組の3人の女性たちは、私の前で、手際よく、料理をしていった。
そこに、ABCクッキングのヘルプの先生が付き、私以外の4人の女性の料理の手さばきは、実に、お見事だった!

私は、彼女たちに向かって、「ハイ」「承知しました」「分かりました」などと言いながら、頼まれたことを指示通りにやるだけの指示待ち人間となった。

これだと私は実にラクちんだ。
だいたいのことは女の自由に任せる方が、うまくいくのだと思った。








できあがり。

リゾットは、主に海老とヒラメ、その他野菜などをミキサーで破砕し、フライパンで炒め、そこから裏漉しをしたが、この「漉す」という作業が非常に疲れた。
漉せば漉すほど、リゾットの汁は少なく、うすくなっていく。
なので、私の努力が報われていないような気がして、余計に疲れるのだが、このリゾット、家庭的な味で、非常においしかった。

帰りは、直結している隣の帝劇ビルから出た。
帝劇ビルの出口の脇に、出光美術館の展示会のポスターがある。
もうすぐ帝劇ビルは取り壊されるので、今回の「トプカプ宮殿」が帝劇ビル最後の展示会になるのだ。

そうだな、、、見納めで、記念に見ておこうかしら。




ウ~ン、、、やっぱり、やめよう。
いつもなら、見たいと思って入るのだが、この日は、料理の疲れと満腹感で、見たいと思わなかった。

それに、何か食べ足りていないと思ったのだ。
この次に行くべきは、美術館やギャラリーではなく、、、

では、何が足りないのだろう?




ズバリ、チョコレート!

先ほどのフランス料理の3皿は、最後にデザートが出たが、砂糖が入っておらず、バナナのほんのりとした甘みだけだった。
リゾットも、クアイも、甘くはなかったので、自分で最後にチョコレートを食べ、ホッとしたくなった。
すると、タイミングよく、15時ちょうどに、クレジットカードの更新特典で、スターバックスのeチケットがメールで送られてきた。

私は、駅の改札を出ると、スターバックスへ直行したのだった。




最後に。

料理のときは、もちろん、NINJAのミキサーを使った。
大きいのと小さいのがあり、小さいのはコードレスで、静かで、ワンタッチ。
これは、確かに使いやすい。
しかも、アメリカで人気ナンバーワンのミキサーというだけあり、パワフルだ。
アメリカ人は、このミキサーで、アーモンドを砕いて料理に使うという。

ちなみに、NINJAミキサーを展開する会社は、「シャークニンジャ株式会社」という外資系家電メーカーである。

「シャークニンジャはアメリカのボストン郊外に本社を置く家庭用フロアケア、そしてキッチン家電を開発し提供するリーディングカンパニーです。 SharkはアメリカでシェアNo.1※1の掃除機ブランド。またNinja(ニンジャ)も、アメリカでシェアNo.1※2の小型キッチン家電ブランドです」(上記ホームページより)