2024/11/29

もうすぐ、クリスマスだ(*'ω'*)










この日、私は、日本橋のホテルのカフェで、原稿の最終確認を終えた。

これで、ひとまず安堵。


後日、担当者から、修正点の反映された完成原稿が届いた。


もうこれ以上は直せない。

私は、ほとんど読まず、完成原稿を書棚にしまった。


もうすぐ、クリスマスだ(*'ω'*)

2024/11/25

終活講座の秋




先月。
アークヒルズのスターバックスで、軽食をとっていると、電話がかかってきた。
日本実業出版社の担当編集者からで、拙著「ふと終活のことを考えたら最初に読む本」の一部を、大手金融機関の会報誌に載せてもらえるとの連絡であった。

「へえ、そういう場合、著作権者は、臨時収入をもらえるんですね」
「そうですね。著作権の使用料になります」
「私、ラッキーじゃないですか」
「ええ、ラッキーなんですけど、、、会報誌の制作会社から、ゲラが送られてくるので、あとで見てくれますか」
「分かりました。しっかりチェックしないといけませんね」
「よろしくお願いします」
「しかし、、、」
「しかし何です?」
「まあ、何と言いましょうか、私の終活本から転載するなんて、どこが良かったんでしょうね」
「ん~と、、、内容はもちろんですが、実は、この本のイラストも、良かったみたいですよ」
「なるほど。イラストは、私もお気に入りです」




その後、私は渋谷へ。
ヒカリエの8階のアートセンターで、「超福祉の学校」というエキシビションを見た。

待ち合わせまでの時間潰しに覗いたが、スタッフの女性と、30分ほど話し込んだ。
名刺をもらうと、彼女はFさんといって、ピープルデザイン研究所というNPO法人の理事であった。

ピープルデザイン?・・・何をやってる研究所だろう?




ピープルデザイン研究所は、主に障害者支援事業をしていて、Fさんは、バリアフリー図書の普及活動をしているという。
バリアフリー図書という言葉、初耳の人も多いと思うが、その典型例は点字の本である。
他にも、障害の内容に応じ様々な本が用意されており、アート作品のようにおしゃれな本が多かった。
ただ、このような本は需要も限られており、値段がやはり高額になるので、なかなか買ってくれるところがないそうだ。

私は、この展示会でバリアフリー図書のことを初めて知ったが、後日、図書館勤務のNさんに聞いてみると、彼女も知らなかった。
障害者が本を気軽に読めるように、今後、公共の図書館などに普及するといいのだが。








さて。
記事の後半は、この秋の終活の講演会について、まとめて書いてみたい。

まず、9月12日。
暑い日の午後、私は、柏市の山あいの公民館で、終活講座をやってきた。
柏市社会福祉協議会からの依頼で、エンディングノートの解説をした。

その後、9月30日には、例のウェルネスプラザ取手で、終活講座をやった。
こちらは自主企画で、告知もほとんどしておらず、参加者は10名だった。








翌10月19日は、つくば市役所の会議室で、障害者向けの終活講座をやってきた。

障害者自身が高齢になったときのための終活はもちろん重要だが、そのほかに、障害者の親のための終活も重要な問題である。
後者の終活も、ちゃんとやっておいた方がいい。
親の財産をめぐり、遺族間で相続争いとなったとき、障害者の子供が巻き込まれたりすると困るからだ。

この日の講座では、障害者の親御さんのご参加も多く、後者の方も話した。





手前みそだが、つくば市役所でのこの講演は、大好評だった。

回収したアンケート用紙をぱらぱらと見ると、ほとんどが、非常に良いか、良いと回答していた。
だいたい、参加者の8~9割くらいと思われる。
定員60人の会議室は満席だったし、主催者からは、地元の洋菓子店の詰め合わせをいただいた。

これは、ずいぶん豪華なハコだが、ハロウィン仕様だろうか(*'ω'*)




他方、9月の柏市の終活講座の方では、後日、社会福祉協議会からアンケートの集計結果が届いたので、チョットそれを公開しておこう。
意外と私の講演会は、高齢者障害者が受講生で、難解な法律の話のわりに、分かりやすいようだ。

9月12日(木)「わたしの望みノート」書き方講座アンケート調査結果
参加者16名
回答者15名
(Q)
講義内容はどうだったか?
(A)
よく分かった  5名
分かった    9名
分からなかった 1名

2024/11/22

坂東眞理子先生のお茶会「マリコズカフェ」に行く!







私は、昭和女子大学の現代ビジネス研究所の研究員でもある。
研究所には、昭和女子大学の総長、坂東眞理子先生の主催のお茶会「マリコズカフェ」というのがある。
この会は不定期開催のようだが、10月のある日、私は、第6回「マリコズカフェ」に、初参加した。

途中、渋谷駅で下車し、西武百貨店に寄り道し、雨が降り始めたので、早めに大学へ。
昭和女子大は世田谷区にあるが、東急田園都市線の三軒茶屋駅から歩いて10分ほど、国道246号線沿いにある。





3号館の「CAFE3」で、カシスオレンジと、ドーナツを購入。
店内のどのテーブルも埋まっているので、私は、食べ物を持って、1号館の学生ラウンジへ移動した。
が、こちらも、女子大生たちで、ほぼ満席だった。

もしかして、試験前?(*'ω'*)





私は最初、空いたばかりのテーブル席に座った。
その後、スマホの充電をしたいので、電源のあるカウンター席を探した。

何とか、女子大生の間の狭い席に座れた。

しかし、これは非常に気を遣う。。。
女子大は、男性にとって幸せな空間で、羨ましいと思う人がいるかもしれない。
だが、実際は、圧倒的少数派の男性にとって、非常に肩身の狭いところだと思う。

私は、ドーナツを食べるとき、食べかすを散らかさないよう、気を付けた。
ジュースのカップを移動させるときも、私は慎重に手を動かす。
フタがしてあるとはいえ、もし、こぼれたら大変だ。
しかし、圧倒的多数派の彼女たちの食べっぷり、飲みっぷりは、誰かに気を遣っているようには見えなかった。

早く、うしろのテーブル席が空いてほしい、、、テーブル席で、リラックスして過ごしたい(*'ω'*)…

とそこへ、たまたま、例の昭和女子大の歌人Sさんからメールが来て、もし早く着いたら、光葉博物館(大学博物館)の展示を見ているといいですよ、と書いてあった。

Sさん、グッドタイミング!

充電が終わると、私は、早速、光葉博物館のある7号館に向かった。














どこの美術館、博物館も、実に閑散としているものだ。
学生ホールには、あれだけの人数がいて、賑やかだったのに、こちらは静まり返っていた。
奥の方で、監視のアルバイトの女子大生が、ひとり黙って座っている。

今回の展示品は、年代物の仏像や蒔絵の箱、太鼓、断簡など、教養人Sさんのお眼鏡にかなう一級の美術品ばかりだ。
私は、ゆっくりと鑑賞し、非常に満足した。

帰りがけ、博物館のエントランスホールにも、作品が展示してあるので、こちらも見てみることにした。







加藤唐九郎の「萌」と、その横に、長谷川昴の「道の像」という木彫りの像があった。
「萌」は一見して素晴らしいが、「道」の母子は、何だか辛そうである。
迫力のある作品でもあり、私は気になって、「道の像」の解説を読んだ。

千葉県鴨川市出身の彫刻家長谷川昴の木彫の作品である。
「ナタ彫り」という技法で作られている。
昭和女子大学の中高部の玄関の近くに設置された類似のブロンズ像の原型の作品である。
そちらのブロンズ像には、横にプレートが張り付けてあるが、次のような詩が書かれているという。




自分の進む道は、勤勉な先人が不屈の精神で切り開いたものであり、途中にある道標には、ただ歩け、とだけ書いてある。

「萌」と「道」・・・「萌」が女性の美しく華やかな側面を表現しているのに対し、「道」は、母親が子供を抱いて守っている様子を描いており、女性の人生の険しい側面を表現しているといえるだろう。
私は、この2つの展示作品を見て、お嬢様とは、美しさと根性のどちらも兼ね備えている女性だと考えた。
すると、あの美人のド根性ムスメは、、、もしかすると、筋金入りのお嬢様なのだろうか。

さて。
博物館で過ごしていたら、あっという間に暗くなった。
私は、裏門から出て研究所の敷地へと急いだ。

これから始まる「マリコズカフェ」では、坂東眞理子先生の対談相手として、滝田洋一氏が登場する。
日経新聞の滝田洋一氏といえば、日本を代表するジャーナリスト、経済評論家である。





10月29日は、アメリカ大統領選の直前だった。
もちろん、トランプさんが大統領に返り咲くかが話題の中心で、滝田洋一氏は、ハリスさんとトランプさんは支持が拮抗しているかに見えるが、トランプ大統領が余裕で勝つと断言した。
日本のマスコミは、主に、ニューヨークなどの都心部で、豊かな人々を相手に情報収集をしており、貧しい白人の多く住む田舎で、トランプ大統領がいかに支持されているか把握しきれていない、と言っていた。

これには参加者一同、驚いたが、坂東先生も大いに驚き、目を丸くした。
坂東先生が矢継ぎ早に質問すると、滝田さんは落ち着き払った口調で答えた。
そして、滝田さんは、アメリカの実相と独自取材に基づく私見を述べ始めた。

以下、私の要約である。

カラマ・ハリス副大統領は、バイデン政権では、実績を上げられなかった。
彼女はアドリブが苦手で、ボロが出ないよう、討論や会見を避ける傾向がある。
したがって、アメリカのジャーナリストの間では、大統領の資質が不十分とみなされている。
実のところ、百戦錬磨のバイデン大統領は、当初から、彼女の実力のなさを看破していた。
扱いやすい女なので、側近で優遇して、自分の人気取りのために利用してきたのだ。

そのような話を聞き、参加者一同、戸惑いの様子に。
女性が大多数の会議室は、やや重苦しい雰囲気に包まれた。

日本のマスコミの報道を見ると、ハリスさんは、トランプさんより人気も実力もあり、バイデンさんよりクレバーという描かれ方である。
彼女は次世代を切り開く女性リーダー、女性政治家の扱いだったと思うが。




その後の立食パーティー。
ここでも、トランプ大統領の話題は尽きなかった。
トランプ大統領が勝ったら、ウクライナとロシアの戦争はどうなるのかが話題となった。

坂東先生の指名で、ロシア通のジャーナリストAさんが、予測を述べた。
その話を聞いて、イヤイヤ、国際情勢というのは本当に難しいな、と私は思った。
ただ、一生懸命聞いたつもりだが、私はワインやビールを飲んでいて、内容をよく覚えていないのだ。

私がよく覚えているのは、アメリカやロシアなどの深刻な国際情勢ではなく、この日の坂東先生の萌え萌えなファッションである。
普通は、秋と言えば茶色やベージュなどの落ち着いた色の服でコーディネイトしたくなるものだが、坂東先生は、ヴィヴィッドな山吹色の服を着ておられた。

やはり、坂東先生は、いくつになっても、力強く、美しく、花のある女性だ!
山吹の花の色が、とてもよくお似合いだった。

2024/11/21

戸田建設「Tokyo Dialogue 2024」




渋谷の道玄坂を上がりきると、「俺流ラーメン塩」という店がある。
ここは、かなりおいしい店で、おすすめである。
しかし、この日の私は、俺流ラーメンの裏手の「渋谷ソラスタ」に用事があった。
ここでGoogleの広告部門が主催するウェブ広告セミナーがあり、私は、船井総研のコンサルタントのセミナーを聴くため、来ているのだった。

インフォメーションセンターの脇のエレベーターで、カンファレンスルームのフロアに上がった。
エレベーターの扉が開くと、目の前にGoogleの社員が待機しており、すぐセミナールームに案内された。

Google主催ということで、とてもおしゃれな場所である。
セミナールームの外のテーブルには、タリーズコーヒーの入ったポット、アンリシャルパンティエのお菓子が箱ごと置いてある。
私は、トイレの帰り、そこへ立ち寄り、コーヒーと、フィナンシェと、マドレーヌを持って、席に戻った。





こないだ、銀座のアンリシャルパンティエのカフェで、クレープシュゼットを食べたばかりだ。
フィナンシェも、マドレーヌも、甘くて、しっとりとしていて、おいしい。

肝心のセミナーの内容だが、AIがますます活用される時代になり、ネット検索も、ネット広告も、マーケティングの手法も変化していく、というような内容であった。
講師は、船井総研のマーケティングコンサルタント渡邊達陽氏のほかに、Googleの女性社員も登壇し、どちらの話も非常に参考になった。





セミナー終了後、船井総研のシニアコンサルタントの男性と名刺交換をした。
司法書士の名刺を渡すと、彼は少し考え込んで、私に参加の動機を尋ねてきた。
私は彼に、参加の動機を伝えた。

「私、以前から、事業承継に注目しておりまして」
「ほう、事業承継ですか」
「私の友人に司法書士のM先生というのがいるんですけれども、彼は、船井総研さんの事業承継コンサルのセミナーを受けたりして、事業承継コンサルの勉強中です」
「なるほど、ご友人の司法書士の先生が」
「でも私は、船井総研さんのことを全然知らないので、今回Googleの広告セミナーで、良い機会と思いまして、船井総研さんのブースを選んで、一度セミナーを聞いてみることにしたのです」
「そういうことですか。しかし、弊社は、いろいろな部署に分かれておりまして、あいにく、私は、担当ではございません。後日、事業承継の担当者に伝えておきましょうか?」
「そうですねえ、M先生は、司法書士の仕事だけでは退屈なので、事業承継コンサルもやって、一発当てたいんじゃないかなあ」
「一発・・・ええと、事業承継で一発当てたいのは、M先生だけですか?」
「そうですねえ、私も彼に便乗できたらいいのですが」
「便乗・・・」
「彼は一体、いつ着手するんだろう。そうそう、申し遅れましたが、彼は、渋谷で司法書士事務所をやっています」
「なるほど」
「これから会ってランチする予定だったんですけど、今日は忙しすぎて時間が取れないそうで。毎日あんなに忙しくて、事業承継のことに手が回るんだろうか。おっと、私は、これから買い物したいので、そろそろ帰ります」
「買い物・・・」

帰りに、船井総研のコンサルが共同で執筆した、ネット広告のハウツー本をプレゼントされた。
「担当者1人で取り組める、はじめてのネット広告」という本であった。
早速、電車の中で、軽く読んでみたが、コンパクトで、非常に分かりやすい説明だった。
これは、よくできた実用書である。
さすが、天下の船井総研。





午後のひととき。
私は、銀座線の京橋駅で下車し、買い物をしたが、その後、日本橋の大通りを歩いた。
そして、アーティゾン美術館の隣のビルの工事現場の前で、立ち止まった。
工事現場の壁一面に、詩と写真を組み合わせた作品が展示されていたのだ。

最近知り合った、Iさんという女性がいるのだが、彼女の趣味は短歌だ。
短歌といえば、昭和女子大の歌人Sさんのことも思い出す。
私はSさんから、「昔は、短歌のひとつも詠めなければ、教養人とはいえなかったのですよ」と言われたことがある。
しかし、私は、短歌や俳句や詩などに興味がなく、読んでもサッパリなのだ。

私は、この工事現場の壁の展示を、ゆっくり見て歩くことにした。




















ところで、Iさんの肩書も、歌人ということになるのだろうか(*'ω'*)??
今どき、歌人なんて絶滅危惧種のようなものと思っていたが、私の知り合いに、歌人が2人もいるとは。。。

まあ、それはともかく。
後日、またアーティゾン美術館の前を通りかかったときは、すでに工事現場の壁も展示作品も撤去されており、大きなビルが竣工していたのだった。

ライトアップされた文字を読むと、戸田建設のビルだった。
看板に、「CREATIVE MUSEUM TOKYO」と書かれている。
案内板を見ると、いくつかのギャラリーが入居していたが、まだ空きが多いようだ。

ギャラリーって、儲からなそうだけど・・・こんな立派なビルの賃料を、毎月払えるほど、儲かるんだろうか。








建設会社にアートというのは、不似合いだと思うかもしれない。
しかし、建築士の設計した建物は、実用に供される芸術作品であり、建設とアートは、なじみ深いといえるのだ。
ここで、私は、ふと思い出した。
連絡帳を検索し、アーティストとしても活動している女性建築士のO先生に連絡した。

「こんにちは、お久しぶりです。最近、建設会社が現代アートに関心を寄せてますよね。戸田建設のビルが、アーティゾン美術館の隣にできたんですけど、アートセンターがあります。O先生の作品も、その方面に売り込めるんじゃあないですか?」
「あら、そうですか。でも、戸田さんには、ドラえもんという強敵がいるのです」
「ドラえもん?」
「ええ。戸田さんがドラえもんを起用したプロジェクトを「ほんトダ!」というのですが、果たして、私の作った作品は、戸田さんに相手にしてもらえるかしら」