2024/11/25

終活講座の秋




先月。
アークヒルズのスターバックスで、軽食をとっていると、電話がかかってきた。
日本実業出版社の担当編集者からで、拙著「ふと終活のことを考えたら最初に読む本」の一部を、大手金融機関の会報誌に載せてもらえるとの連絡であった。

「へえ、そういう場合、著作権者は、臨時収入をもらえるんですね」
「そうですね。著作権の使用料になります」
「私、ラッキーじゃないですか」
「ええ、ラッキーなんですけど、、、会報誌の制作会社から、ゲラが送られてくるので、あとで見てくれますか」
「分かりました。しっかりチェックしないといけませんね」
「よろしくお願いします」
「しかし、、、」
「しかし何です?」
「まあ、何と言いましょうか、私の終活本から転載するなんて、どこが良かったんでしょうね」
「ん~と、、、内容はもちろんですが、実は、この本のイラストも、良かったみたいですよ」
「なるほど。イラストは、私もお気に入りです」




その後、私は渋谷へ。
ヒカリエの8階のアートセンターで、「超福祉の学校」というエキシビションを見た。

待ち合わせまでの時間潰しに覗いたが、スタッフの女性と、30分ほど話し込んだ。
名刺をもらうと、彼女はFさんといって、ピープルデザイン研究所というNPO法人の理事であった。

ピープルデザイン?・・・何をやってる研究所だろう?




ピープルデザイン研究所は、主に障害者支援事業をしていて、Fさんは、バリアフリー図書の普及活動をしているという。
バリアフリー図書という言葉、初耳の人も多いと思うが、その典型例は点字の本である。
他にも、障害の内容に応じ様々な本が用意されており、アート作品のようにおしゃれな本が多かった。
ただ、このような本は需要も限られており、値段がやはり高額になるので、なかなか買ってくれるところがないそうだ。

私は、この展示会でバリアフリー図書のことを初めて知ったが、後日、図書館勤務のNさんに聞いてみると、彼女も知らなかった。
障害者が本を気軽に読めるように、今後、公共の図書館などに普及するといいのだが。








さて。
記事の後半は、この秋の終活の講演会について、まとめて書いてみたい。

まず、9月12日。
暑い日の午後、私は、柏市の山あいの公民館で、終活講座をやってきた。
柏市社会福祉協議会からの依頼で、エンディングノートの解説をした。

その後、9月30日には、例のウェルネスプラザ取手で、終活講座をやった。
こちらは自主企画で、告知もほとんどしておらず、参加者は10名だった。








翌10月19日は、つくば市役所の会議室で、障害者向けの終活講座をやってきた。

障害者自身が高齢になったときのための終活はもちろん重要だが、そのほかに、障害者の親のための終活も重要な問題である。
後者の終活も、ちゃんとやっておいた方がいい。
親の財産をめぐり、遺族間で相続争いとなったとき、障害者の子供が巻き込まれたりすると困るからだ。

この日の講座では、障害者の親御さんのご参加も多く、後者の方も話した。





手前みそだが、つくば市役所でのこの講演は、大好評だった。

回収したアンケート用紙をぱらぱらと見ると、ほとんどが、非常に良いか、良いと回答していた。
だいたい、参加者の8~9割くらいと思われる。
定員60人の会議室は満席だったし、主催者からは、地元の洋菓子店の詰め合わせをいただいた。

これは、ずいぶん豪華なハコだが、ハロウィン仕様だろうか(*'ω'*)




他方、9月の柏市の終活講座の方では、後日、社会福祉協議会からアンケートの集計結果が届いたので、チョットそれを公開しておこう。
意外と私の講演会は、高齢者障害者が受講生で、難解な法律の話のわりに、分かりやすいようだ。

9月12日(木)「わたしの望みノート」書き方講座アンケート調査結果
参加者16名
回答者15名
(Q)
講義内容はどうだったか?
(A)
よく分かった  5名
分かった    9名
分からなかった 1名