2024/12/06

アリオ亀有、ラローズジャポネ、香取神社





本日の手捏ねパン教室は「なると金時のオータムブレッド」、その参加費は、たった550円である。
普通に考えると、ABCクッキングは、やればやるほど赤字となるが、パンの授業というのは、発酵の時間と、焼く時間が、非常に長い。
その間、私たち参加者は、先生から、ABCクッキングの新コースなど様々な勧誘を受ける。
そのため、参加費を安くしてもらえるという仕組みである。

11月のある日、私は、アリオ亀有のABCクッキングで、「なると金時のオータムブレッド」を作った。
ABCクッキングに来たのは約半年ぶり、パン教室はもっと前・・・恐らく1年以上前だと思う。
そのため、パン生地を捏ねるとき、チョット戸惑ってしまったが、何とか無事完成した。





料理教室の帰りは、ラローズジャポネ(La Rose des Japonais)を覗いた。
ラローズジャポネは、アリオ亀有の近くにある人気洋菓子店である。
アリオ亀有を出て、環七(環状七号線)の交差点を渡ると、向かい側の香取神社の隣に店舗がある。
直訳すると、ラローズジャポネとは、日本の薔薇という意味である。

私は、滅多に亀有に来ないので、話題の店のケーキを、おみやげに買って帰ろうと思っていた。
が、店内から店外まで、ずらっと行列ができているではないか!
これだと、かなり時間がかかりそうだった。

私は、買うのを諦め、隣接する香取神社の方へ歩いた。
閑散とした境内を散歩しながら、スマホのメールをチェックした。





私は、境内のはずれまで歩き、立ち止まり、振り返った。
子供たちが数人でサッカーをして遊んでいる。
その光景を見て、やけに懐かしく感じていると、仕事のメールが来た。
私は、その対応のため、別のカフェに入った。

約1時間後、店を出たときには、外はもう暗くなっていた。
私は、亀有駅に向かって、歩きながら考えた。

アリオ亀有、ラローズジャポネ、香取神社・・・と移動してきたが、アリオ亀有が最も混んでいた。
混んでいるところは、人間の欲求をみたすところだ。
しかし、競争が激しいし、疲れるし、居心地が悪いと感じることがある。
これに対し、神社は閑散としており、穏やかである。
競争が少なく、居心地もいいが、そのような場所は、基本的に、人間の欲求をみたすところではないだろう。
貧しくて何もない、非常に退屈な平和があるだけではないだろうか。

亀有駅前に着いた。
おや、駅前に、お馴染みの「こち亀」の記念スポットがある!




破天荒な両津勘吉が、もし現在の日本で警察官をしていたら、とっくに逮捕されているか、懲戒免職になっていそうだ。

さて、ここからは話題が大きく変わる。

ラローズジャポネというと、ふと思い出したことがある。
久しく会っていない、ワイン友達のAさんのことだ。

以下、2021/03/22「勝利の女神とともに」より。

ちなみに、Aさんは都内の小さなワイン輸入会社のインポートマネージャーをしている。
ふだんから買付けでヨーロッパ各国を回ったりして多忙のようだが、非常に勉強熱心な女性で、この日は政治の勉強会に出るというのだ。
その話も少し聞いたが、私は政治にはまったく興味がない。

ワインの会社のメンバーは彼女以外全員男性だという。
彼女は役員ではないが、もし彼女がいなければこの会社はワインの輸入手続もまともにできない、といっていた。

なるほど、女性のAさんこそが、実質的には会社の中心なのである。
Aさんって男勝りだな、社長をすればいいのに、と私は思った。
そして、ワイン友達の間では意外と聞かないのだが、毎晩の飲酒量のことを聞いてみるとAさんの口から驚くべき答えが。。。(*'ω'*)

「Aさんって、毎晩どれくらい飲むんですか?」
「そうね、昨日は仕事帰りに友達と飲んだんだけど、私ひとりでワインボトル〇本はあけたわ」

グラス1杯で酔いの回る私には、彼女は別世界の人のようである。




続いて、2021/09/03「願望、はじめのうちは難しそうですが、のちにかないます」より。

その後は1階のラウンジに戻り、しばらく壁画以外の作品も見て回った。
その後、私たちはカウンター席でコーヒーを飲みながら1時間ほど雑談をしたが、終始なごやかな会話だったように思う。

6時過ぎ、私はワイン友達Aさんを三越前駅まで迎えにいった。
彼女は私と一緒に倉敷さんの壁画を見る予定だったが、仕事の都合で遅くなり、日が暮れたので駅まで迎えに行った。
到着するなりAさんはのどが渇いたといい、私たちはお酒を注文し、眺めの良いテーブル席に座った。
その後、客対応の終わった倉敷さんもこちらへ来て、今度は3人で話すことになった。
このときの雑談は1時間以上に及んだが、そのほとんどの時間、私は彼女の熱心な話(自分語り)を聞いていただけだった。





私は、2021年8月1日、BNAWALL東京の展示会のことを思い出した。
実は、このときAさんは、亀有のラローズジャポネのカフェにいた。
友達と一緒にパーティーをしていたが、私に呼ばれ、三越前のBNAホテルまで、倉敷さんの壁画を見に来てくれたのだ。

そういえば、Aさん、いま、どうしているだろう?(*'ω'*)

私は、あの日以来、彼女とは約3年半、一度も会っていない。
3年半は、長い空白である。

私は、夜遅く、彼女にメッセージを送ってみた。
すると、彼女の返事は、以前と変わりなく、元気だった。
以前と同じようにワインの仕事をしており、以前と同じように忙しい。
日曜日以外、休みがとれないと愚痴っているのも同じだ。

雑談の後、いずれまた日曜日に、アートホテルの展示会(ホテル雅叙園百段階段)に行く約束をしたが、約束をすることは簡単である。
ただ、実現に関しては、3年半もたつと、その見込みが、あまりないような気がする。
彼女の返事も、どこかそっけなく、暗黙の社交辞令のようなものではないかと思えた。
私たちのスケジュール調整は、今後も、うまくいかないのかもしれない。