12月のある日、私は、東京會舘クッキングスクールに行ってきた。
東京會舘クッキングスクールは、お嬢様向け料理教室の元祖みたいなものだと思うが、現在は、ABCクッキングの系列となっている。
地下鉄の日比谷駅直結の国際ビルディングにあり、このブログでも何度か出てきたABCクッキング丸の内教室の向かいにある。
数年前、私は、ここでフランス料理を作ったことがあるが、それ以来だ。
今回もまたフランス料理を作るが、「NINJA」というミキサーの新ブランドのPRのために企画された料理教室である。
そのため、私たち参加者は、フランス料理を無料で学べる、食べられる。
要するに、フランス料理のタダ食い企画である。
メニューは、クワイを使った料理(前菜)、手間をかけて作った魚介メインのリゾット(メイン)、バナナとクリームチーズのアイス(デザート)の3品。
参加者は、ほぼ全員女だった。
男は私を入れて2人だけ。
もうひとりの男性は、離れたテーブルにいて、料理の腕は分からなかったが、ロン毛で、会社員風ではなかった。
何となく、彼には、料理がうまそうな、器用そうなフンイキがあった。
これに対し、私は、もともと不器用だし、こないだのパン企画で、久々に復帰したばかりのシロウトだ。
東京會舘クッキングスクールでは、ABCクッキングと違って、先生が多人数を相手に授業をする。
教壇にあたる先生用のキッチンがあって、先生はそこで、カメラに撮られながら、全員の前でお手本を見せる。
その後、生徒たちは、各テーブルに分かれて、作業をする。
1つのキッチンテーブルごとに、4人ひと組となる。
同じ組の3人の女性たちは、私の前で、手際よく、料理をしていった。
そこに、ABCクッキングのヘルプの先生が付き、私以外の4人の女性の料理の手さばきは、実に、お見事だった!
私は、彼女たちに向かって、「ハイ」「承知しました」「分かりました」などと言いながら、頼まれたことを指示通りにやるだけの指示待ち人間となった。
これだと私は実にラクちんだ。
だいたいのことは女の自由に任せる方が、うまくいくのだと思った。
できあがり。
リゾットは、主に海老とヒラメ、その他野菜などをミキサーで破砕し、フライパンで炒め、そこから裏漉しをしたが、この「漉す」という作業が非常に疲れた。
漉せば漉すほど、リゾットの汁は少なく、うすくなっていく。
なので、私の努力が報われていないような気がして、余計に疲れるのだが、このリゾット、家庭的な味で、非常においしかった。
帝劇ビルの出口の脇に、出光美術館の展示会のポスターがある。
もうすぐ帝劇ビルは取り壊されるので、今回の「トプカプ宮殿」が帝劇ビル最後の展示会になるのだ。
そうだな、、、見納めで、記念に見ておこうかしら。
ウ~ン、、、やっぱり、やめよう。
いつもなら、見たいと思って入るのだが、この日は、料理の疲れと満腹感で、見たいと思わなかった。
それに、何か食べ足りていないと思ったのだ。
この次に行くべきは、美術館やギャラリーではなく、、、
では、何が足りないのだろう?
ズバリ、チョコレート!
先ほどのフランス料理の3皿は、最後にデザートが出たが、砂糖が入っておらず、バナナのほんのりとした甘みだけだった。
リゾットも、クアイも、甘くはなかったので、自分で最後にチョコレートを食べ、ホッとしたくなった。
すると、タイミングよく、15時ちょうどに、クレジットカードの更新特典で、スターバックスのeチケットがメールで送られてきた。
私は、駅の改札を出ると、スターバックスへ直行したのだった。
最後に。
料理のときは、もちろん、NINJAのミキサーを使った。
大きいのと小さいのがあり、小さいのはコードレスで、静かで、ワンタッチ。
これは、確かに使いやすい。
しかも、アメリカで人気ナンバーワンのミキサーというだけあり、パワフルだ。
アメリカ人は、このミキサーで、アーモンドを砕いて料理に使うという。
ちなみに、NINJAミキサーを展開する会社は、「シャークニンジャ株式会社」という外資系家電メーカーである。
「シャークニンジャはアメリカのボストン郊外に本社を置く家庭用フロアケア、そしてキッチン家電を開発し提供するリーディングカンパニーです。 SharkはアメリカでシェアNo.1※1の掃除機ブランド。またNinja(ニンジャ)も、アメリカでシェアNo.1※2の小型キッチン家電ブランドです」(上記ホームページより)